【4/4 虹鱒行脚‼️道東エリアに夢輝釣行】実釣3日目ラストは初心に戻る。
「釣れていないのは、俺(平松)だけ」ずっと気持ちの中でその言葉が渦巻いていました。これ、ホントの事。
綺麗事で済ませば「俺は引率が仕事。お客さんが喜んでくれたら、それで良い」って逃げ道は用意されているし、気持ちの入れ替えをすれば良い。
しかし、私も今回釣り仲間達とワイワイ一緒にアングラーな一員として楽しませてもらっている。ならば、みんなと同じ土俵で闘い、同じ目線で対話したいのだ。
それになるには「釣るしかない」のだ。
かと言ってヒトを蹴落としてまで釣り欲を露骨にも出せない。雰囲気も崩しちゃいけない。ならば「早く釣ろっ」それしか無かった。
この日の予定は、朝イチで初日に良かった(釣れた)ポイントに入ろう。それでダメなら終わろ、そう3人で決めてのスタートでした。
ただ、私は素直に2人に言った。「すまん、最初にポイント選ばせて」。
釣りを職業としている私にとって、ある意味プライドを捨てた言葉でもあったが、本心を伝えたのだ。
「もちろん」と2人は私の意見に納得してくれ、意図的に朝ごはんを釣り場に着いてから食べ始めたりしてくれたのは、泣けるところ。
最初のポイントは全く反応なし。3人共にウグイ先輩の猛攻に終わりポイント移動。
次のポイントがラストだ。私は自分が気になっていたポイントに向かった。
タイミングをずらして2人が視界に入る位置でルアーを投げ始めた。気を遣ってくれている。何としても、応えなくては。
「蝉パターン」がずっと調子よく、この日も虫ルアーをキャスト。
しかし、連日の蝉が鳴くタイミングとは違い、風が出て少し肌寒い。気温1桁。蝉は午後からがスタートかな、と意味なく蜂ルアーをキャストしてみた。
羽根も壊れた、黄色いタイガースのコガネムシな感じ。
こんなの食う訳ないよな、しかし、他の虫ルアーはもうどれも投げ倒して信頼すら無い。だから使う気すらなかった蜂の壊れ気味ルアーを選択するしかなかったのだ。
岸ギリギリに蜂は落ちた。偏光グラス越しから何となく流れるルアーは見えていた。一瞬、目を逸らし違う事に気がいった。
再び水面をみると、大きな波紋が広がり、次に私のロッドに魚信が伝わる。向こう合わせで乗ったのを確認し、魚とファイトをする。
跳ねた。また跳ねた。マスだ、マス‼️慌てて老沼さんに知らせる。
ドラグが出て、出る度にドキドキが高まる。寄せては出され、寄せては出される。これほど緊張した釣りファイトは近年無かった。
仕事での釣り以上に間違いなく爆発的興奮と破壊的緊張に付き合わされながらのやり取り。
手前に届いたと思っても、また流真に向かっていく。行くなよ‼️何度も心の中で叫びながら、そして「バレないでくれ、頼む」と強く思いながらファイトをした。
ネットに収まった瞬間、身体に巻きつかれていた鎖がバラバラと千切れて落ちた気持ちと、全てからの開放感に自由を取り戻せた気になったのでした。
簡単な言葉になるけど、素直に嬉しかった。そして、ホッとしたのでした。
老沼さんが撮影してくれながらメジャーを渡してくれた。50cmジャスト。ピッタリ50cm。唯一無二の1尾。やった、やった。これ程嬉しかったことは無いぞと今でも思う。
望月さんからも祝福され、最終日の最後のポイントで最高の魚を手にしてGoldicトラウトツアーの終了になりました。
帰りはトリトンで贅沢寿司。こうして春の釣行会は終了したのでした。
北海道ローカルの仲間からの支えがあっての我々の様な旅アングラー。本当に感謝しかありません。有難うございました。
「トリトン」の味がいつになく旨さを増した感じがしたのでした。