映画《ダムネーション》特別試写会&プロデューサートーク、に参加。

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映画《ダムネーション》特別試写会&プロデューサートーク、に参加。

1年半程前となる2014年11月21日(金)に、東京の市ヶ谷で特別上映会に呼んで頂だき、patagoniaプレゼンツ
【ダムネーション】と映画プロデューサーのトークショーに行って来た時のお話しを少し。
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デザイナーの網野さんと渋谷で待ち合わせ、お上りさんの小生、網野さんの後ろに引っ付いて会場へ。

なぜこの時期に、このブログ内容を書こうと思ったのは、実は長崎県川棚町にある「石木川」のダム建設予定事がとても頭に残っており、現在もダム建設の見直しの動きをpatagonia日本支社が強く動いており、共感し他のブログで書いていた内容に付け足して今の自分の意見を加えて「いいぶさ日記」に残したかったのだ。
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映画の内容は50年前のアメリカで起きていた、ダムを建設する事で水力発電の供給を理由に無差別に自然を無駄にしてきた…そんなところから始まる。
次々と作られて行くダム。魚が遡上の出来なくなった川。
この始まりを観て今の日本も、50年前のアメリカと変わらない、と知り胸がつまった。

釣りを仕事にしている身として、自然の流れ、魚の遡上、樹木の伐採、ヘドロやゴミの滞留は常日頃から痛く感じていた。
止められない、と思い続けた自然破壊…。
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見て見ぬ振りをして来た自分がいた。このドキュメント映画のメッセージは、そんなひとりひとりに、もう一度日本も「流れ」を取り戻そう。アメリカは、こうして動いているんだ。…そう訴えているメッセージが強く伝わった。

上映後のトークショーでも、そんな話で盛り上がった。patagonia日本支社長の辻井隆行さんも現状を目の当たりにして、危機感を強く伝えて下さった。
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さらに映画プロデューサーに直接質問出来る時間もあり、リアルなアメリカの現状を聞く事が出来たのだ。
必要のないダムにペイントでメスを入れ、大きなMessageにしたい。
【破壊すべきダムがあるかぎり“ダムバスター”は挑戦し続ける】

パタゴニア創業者である【イヴォン・シュイナード】氏はこう伝えている。
『小さい頃、自分で散らかしたものは、自分で片付けるように教えられる。
それは私たちの“家”である地球に対しても言えるはずだ。
破壊的ですぐ役立たなくなるダムを建てたのなら、それを片付け、自然を元通りにする
責任が私たちにはあるはずだ。』

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このMessageを読み、必要としていないダムへの撤退に強く共感した。大切なダムもあるだろう。
全てではない。でも、キャンプ場、ハイキング、そんな近場で見えて来る小さな積止めひとつで、泥やゴミが溜まり、本来の川の流れを変えている。こんなことも気付くようになった。

柔道場の生徒達と夏にキャンプ場で川遊びを行うレクレーションがある。みんな楽しみにして毎年恒例のイベントだ。
小生も子供達の保護とサポートで何度も参加しており、毎回子供達は笑顔の絶えない遊びの時間である。

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会場となるキャンプ場に流れる川を使い、浮き輪などに乗って急流下り、がBBQのお肉と列ぶ人気ごと。image
そんな時、ひとりの高学年が私を誘い、川の上流に「探検」しに行った時のこと。
その川は、キャンプ場に流れて見えている部分は、ゴミなどきれいにされており、放流されたニジマスなども泳いでいる。
でも、その高学年と上流に登った際に目にしたものは…
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川を堰堤で止められ、その堰堤に溜まった水は泡を浮かべ、そして想像もつかない程のビニールゴミや落ち葉が水中に沈んでいるのが見えたのだ。
高学年の子は、思わずその堰堤で溜まった水をみて「わっ!汚ない!」とすぐに口にした。嘘ではない、素直な子供の言葉だ。
「俺、こんな汚い水でさっきまで泳いでいたんだ…」高学年の子供は、流れの無い川の溜まりをみて、そんな言葉を口にし、愕然とした。
口にしたのは、目に見える汚さの事だけであったが、キャンプ場に流れる川で遊んでいた、あの笑顔は無くなっていた。
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この時のことが、小生、どうしても頭から離れない。
あれほどの笑顔が、堰堤に溜まるゴミ、そして汚れた水をみて、瞬時に曇ってしまった顔が忘れられないのだ。

ダムが必要、不必要、という事は、もちろん言い切れない。でも、キャンプ場に流れる小さな川でさえ、こうした子供の心までも曇らせてしまったことは、哀しくて仕方が無い。
川遊びの衝撃と、この《ダムネーション》を観て、胸が詰まる思いになり、ブログの書かせて頂きました。
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なお、《ダムネーション》DVDが発売されております。興味のある方は、是非ご覧下さい。

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keitanhiramatsu