今朝Facebookに投稿した【いいぶさ日記】読者様からの質問があり、返答しました。
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はじめまして。
いいぶさ日記を参考に
gummy、gummyfat、KEIJIGを愛用させていただいております、オフショア歴二年ほどの者です。
今朝のgummyとkeitanjigの使い分けの記事より、keitanJIGの使用も加えてみようと思いました。
そこで、ジグの使い分けの際にロッドの仕様の使い分けはどうされてるのでしょうか?
ジグの動きを100%生かす操作には、そのジグに合うロッドの調子、スペックも大切であろうと思います。
現在使っているロッドが、gummy、KEIJIG、keitanjigを100%生かす操作にはたしてマッチしているのか?ということで、今回、平松さんにそれぞれのジグに対してどんなロッドの仕様がいいかというロッド論を教えていただき
質問させていただきました。
お時間の空いた時でかまいませんので、ご教授のほどよろしくお願いします。
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このような、ご質問を頂きました。小生の開発ジグとロッドのマッチングについて。
まず、小生が考えるワンピッチアクションの組み立てとして、メタルジグの特徴とそれに合わせたロッドワークが重要な
ことについて、お伝えします。
メタルジグの形状によって起こるジグの「動き」をどう、演出するか。
例えば、ワンピッチアクションの中で、スピードを重視したジグ、ゆっくり誘うジグ、アクションを付けない様にするジグ、大きく飛ばしながら誘うジグ、円を描く様な意識で誘うジグ、ホバーリングさせるタイミングを作るジグ…等々、
そのジグによって開発時に意識付けられたアクションの差も多く、なかなか「1本のロッドで」とはいきません。
今回の質問は
【現在使っているロッドが、gummy、KEIJIG、keitanjigを100%生かす操作にはたしてマッチしているのか?ということで、今回、平松さんにそれぞれのジグに対してどんなロッドの仕様がいいかというロッド論を教えていただき質問させていただきました。】とあり、【gummy、KEIJIG、keitanjig】に絞ってのベストマッチと推奨するアイテムを使い心地も合わせて解説いたします。
★Gummy-Jig
このジグの特徴は、「いいぶさ日記」でも書いた通り、「ホバーリング」をさせ「食いのタイミング、ジグの姿勢」が特徴なジグです。その操作は、ジグを派手に弾かず、ジグの一度のアクションをロッドで確認し、ジグの姿勢を重要視させないといけません。
その操作方法は、動画(K-FLAT社)でもお伝えしていますが、ジグを引きずる様にして、その後のジグが頭から落ちていく確認(この時がホバーリングしている)がしやすいロッドの選択が必要です。
ロッドのタイプは、ミディアムタイプのベントを持った、6フィート半クラスのレングスがアクションを付け易い。
どうして、この長さ(レングス)なのか。
ジグを引く様に、ミディアムタイプ(胴の位置)からテーパーがかかり、曲げたロッドの反発をうまく使いたいから。
レングスが足らないと、ロッドからジグへの操作(移動)距離も足らず、ワンアクションを起こす際に動作不足となります。
動作不足、とは、わかりやすく言えば、「ジグを引き切れていない」という事になります。ですから、6フィート半クラスのレングスで、ジグの稼働距離を大きく取り、フォバーリング効果を高める様にしたいのです。
『推奨ロッド』
K-FLAT社 Gummy-shaft 63MLやBuaya Darat J64M,J65MLになります。
★KEI-JIG
このジグの特徴は、一定のワンピッチアクションでジグを巻き続ける。スピードの強弱で「食わせのタイミング」や「誘い」を作る様にする。
そうなると、やはりロッドはミディアムタイプよりも、ファースト気味のテーパーを持ったものが本来は使い易いと言えます。
小生の開発ロッドであれば、ワンピッチのジャカジャカ巻きを意識して、しかしファースト気味であるモデルを選択したい。しかし、KEI-JIGは、さほどロッドのテーパーを気にすることもないジグアクションであるため、大雑把に言えば、どのタイプでも使い易いジグと言えます。
推奨ロッドで書きますが、小生の開発モデルですが、現在は販売されているのかわかりませんが、ホッツ社の「フェイクレジュ」シリーズもおススメです。
『推奨ロッド』K-FLAT社 KEI-SHAFT 63MLやBuaya Darat J61M,J64M,J65MLになります。
Hots社 Fake Lez 54M,50H,などになります(現在、流通されているかは、わかりません)
★Keitan Jig
ケイタンジグの特徴は、「大きく飛ばし、イレギュラーな動きを魚が持つ動体視力で誘う」ことが前提のジグです。
ガミージグ同様、かなり「特徴のあるメタルジグ」であります。またイレギュラーであり、移動距離が多いこのジグだからこそ、超ファーストテーパーのロッドが必要になります。
しっかりしたバットはジグの稼働距離を作り上げ、そして「絡み付く様なショートバイト」を超ファーストテーパーの部分でしっかりと受け止める。
「ジグを飛ばす=ジグにスラッグが発生する」
この原理がわかっていないと、超ファーストテーパーの意味が理解出来ないかもしれませんので、その辺りも少し解説を。
ケイタンジグを大きく飛ばす。水キレの良い形状のケイタンジグは、ジグの移動距離が大きく、飛ばしてから、ジグの姿勢を読み取ることが難しい。
その際、魚はジグにバイトをするが、どうしてもラインスラッグが大きく出ており、即座のフッキングが難しくなる。
ジグから発生したラインスラッグを早く回収する「ハイギヤタイプのリール」の本来はこの場面で重要となるが、ラインスラッグが出たままのバイトは、ミスバイトが多くなる。当然ですよねっ。
糸フケ(ラインスラッグ)が多く出ているのだから。
その時にラインを回収する時に魚の口にあるメタルジグに少しでもストレスを感じさせない様にすること、とイレギュラーな動きに捕食ではなく、反射で口を使う魚の一番の「じゃれる様なバイト」をも、的確にフッキング出来る様に、ロッドのファースト部分が残る様な設計が必要となるのです。
ケイタンジグを水中で実際にアクションさせてみると、予想を超えた「引き心地。軽さ」を感じるはずです。この「軽さ、水キレ」が大きくジャーク幅を作り上げ、そのスラッグ対策を大切にしたロッドがマッチングする様なコンセプトに作り上げました。
『推奨ロッド』
K-FLAT社 KEI-SHAFT 63MLやBuaya Darat J64M,J65MLになります。
Hots社 Fake Lez 63M,64MLペニンシュラ,などになります。
(現在、流通されているかは、わかりません)
(追加で)
Keitan Jig STD(スタンダード)というモデルもありますが、このジグはどちらかというと、ワンピッチアクションでの操作の方が向いています。
ボトム操作を重視し、ジグの立ち上がりが良く、スラッグを作ってアクションさせる様なタイプではなく、ワンピッチのスピード強弱を優先させる様なアクション付けが効果的となり、ロッドはKEI-JIGで推奨したモデルの方が、よいと思います。
『推奨ロッド』
K-FLAT社 KEI-SHAFT 63MLやBuaya Darat J61M,J64M,になります。
Hots社 Fake Lez 54M,50H,などになります(現在、流通されているかは、わかりません)
おおまかですが、こんな具合に書いてみました。解説が不十分な部分もありますが、何かの参考にして頂ければ、幸いです。
それと、小生のリール設定は、そのジギング(メタルジグ)においても「ハイギアタイプ」が絶対となります。
最近、PENNリールを主に使用していますが、出来ればよりハイギヤなタイプでのジギングを推奨したいのが本音です。
これにも考えがあります。
ケイタンジグでもガミージグでも言える事ですが、ジグの操作を最優先にするスタイルの小生であり、ジグの水中の動きがいち早く掴んでおきたいのです。
スラッグが必要なアクションで食わせの情報を得ようとすると、どうしても「余分なスラッグを回収する」動作が必要になります。
特に食いの立つ、潮通しの良い状況時はスラッグ回収が重要です。ジグの動きを止めてしまう回収ではなく、ジグが最大限に動き、そして潮に絡む余分なラインを適度に回収してジグの動きとロッドへの伝達、確認、がキモなのです。
ジグを無心にしゃくる。これは、小生の動き(アクション付け)の中にはありません。
今、どの様にジグが潮と絡んでいるか。どのような姿勢で動いているか。そういった事を、絶対にロッドで感じ取る様にしています。それは、ローギアでは、なかなか難しいのが、本音です(これは、あくまでも平松スタイルです)
これも参考にして頂ければ、小生の解説した内容が理解出来ると思います。