【初代グレートディバイダーをメンテナンス】ファスナーの塩害腐食もナンのその!

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【初代グレートディバイダーをメンテナンス】ファスナーの塩害腐食もナンのその!


今日はGoldicお店番勤務でお客さん(常連さん)と島根釣行の話しや対馬ツアーでの様子などをあれやこれやと話しながらの時間。
そんな時にバッグの話になり「今のバッグ(ドカット)が壊れたら、次はこれを!」と4代目のpatagoniaグレートディバイダーの話へと移り、初代から現在のモデルまでを見てもらいました。

使い心地や収納量、それにメンテナンス方法などを詳しく説明。やはり値段が値段なので、安易に購入出来る価格ではなく、しっかりと吟味してもらい、一生使い続けられる意識で考えてもらいたいので。

(左は2代目の小型モデル、右は3代目になります)
お客さんから初代のモデル(淡いグリーンのモデル)を触ってもらい、ファスナーの開閉部分等もしっかりと確認してもらっていた時に嬉しい言葉を聞かせてもらいました。

「平松さんがこのバッグを20年近く使い続けて、メタルジグを毎回収納しているのに、底の部分が壊れていないのが凄いですよね」
確かにそう言われて気付いたのだが、この淡いグリーンのグレートディバイダー(初代もの)は15kg以上の収納が毎回であり、船での使用となるので相当過酷な条件での使用となって来た。

底を見ると、全くキズもなく、カタチが崩れていないのには驚くばかり。
ファスナー部分が塩害腐食で劣化し、ドリルで穴を空け、そこに太いPEラインを通して開閉ツマミにして今は使用しているが、その部分(これは自身の釣行後のケアレスミス)位で他は全く丈夫であり、まだまだ現役で使えるのだ。
【初代グレートディバイダー】リペアって、楽しい!復活したぜ!
常連さんが言う「一生モノ」って、本当に強く言える素晴らしいタックルバッグなのだなっと、あらためて感じたのだ。
そんな会話の途中でファスナーのツマミが少し解けて来ていたので常連さんと一緒にまたメンテナンスして見る事にした。

それと、ファスナー開閉部分には【ZIP TECH】の塗り方もレクチャー。お店には販売用の【ZIP TECH】が置いてないが、近所ならWILD-1厚木店さんがたぶん取扱いがある事を伝え(小生の前職場であり、当時はお店に在庫していた)使い方などをお伝えして、ツマミ部分を直す事に。
patagonia「グレートディバイダー」をプチメンテ!
解けて来たPEラインを抜き、再度小さな輪を作る様にしてドリルで開けた穴に輪を作り直す。それに強度のあるヒモでツマミを付けて完了。そして完全防水のファスナーの滑りを良くする為に【ZIP TECH】を丁寧に塗る。塗りながらファスナーを行き来させ、凹凸に【ZIP TECH】が馴染む様にして滑りを確認する。

ライターを準備し表面の生地がササクレたり、解け始めて来た部分を軽く焼いて溶かし、見窄らしさを無くしてやる。解けた糸や繊維が見えているだけで、なんだか嫌であり、それを無くしたいのだ。表面がこれでキレイになり、安心。

「20年近く使い込んでも、この状態を保っていられるのは、やっぱり良いですよね」
つくづく常連さんは言ってくれた。最近は近海釣行を減らして、遠征中心に釣行費用を使う様にしているので、釣行回数は減っているがその分、使う頻度は過酷な状態が多くなっている。

飛行機での機内預け、ホテルや船へのタックル移動、船での数日間続けての釣行…1dayのスタイルに比べ、遠征釣行の方が、雑な使い方になってしまうし、過酷な条件での使用も多くなる。それでも大きなトラブルは今まで何一つなく使い続けられているのは、このバッグの素晴らしい限りなのだ。

初代モデルから、2代目、3代目、そして現在販売されている4代目をまたあらためて見てみた。それなりに製品の変化が分かり、常連さんと笑いながら開発者の思想思考などを勝手に言ってみたりする。

平松:「初代モデルは肩掛け(ショルダーストラップ)があるのに、次のモデルは付いてない」初代モデルと2代目モデルを見ながら言う。
常連さん:「でも、3代目モデルは肩掛け(ショルダーストラップ)が復活してますよね。ただ、防水ファスナーがちょっと弱いファスナーになってますね」
平松:「きっと開発者さんは他のスタッフから「やっぱり肩掛け(ショルダーストラップ)は必要でしょう!だから、付けてよ」だなんて言われたのでしょうかねっ(笑)
平松:「今販売されている4代目のモデルは、その点ファスナーの開閉部分に簡易ロックが付いているので、これもまた便利ですよね」
常連さん:「そうですね。バッカンの様に扱えられて、さらに船のポイント移動時はしっかりと完全防水でいられる。凄過ぎですね」
平松:「容量も大きくなっているので、過去のモノより多く収納も出来るのですよ。先日使用してみて、それは驚きました」

こんな会話で盛り上がりました。

現在販売しているグレートディバイダー29Lは税込み¥34560-でやはり高価です。しかし、値段に合った素晴らしさを備えたフィッシングバッグ(フォトグラファーにも絶対に最適です)であると断言出来ます。

(画像をクリックして頂ければ、より詳しい紹介があり、そちらからもご購入が可能です)
パタゴニア公式サイト ストームフロント・グレート・ディバイダー29L フライフィッシング Drifter Grey
これこそ、小生が待ちに待ったアイテムであり、これからも使い続けていきたいギアなのです。

今日は初代グレートディバイダーを触りながら、常連さんと楽しい時間が過ごせました。

モノの良さって、値段だけで判断出来ないし、小生の様に使い込んでいるひとの意見って購入を考えられている人には本当に大切だよなっと常連さんが帰られてから考えてしまった。
これからも小生はモノの良さをきちんと伝えられる販売員で居続けたい、と強く思えた一日となったのでありました。

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keitanhiramatsu