【インドネシア・バリ島】クタの安宿で女子トイレに忍びよる、血を舐めるバケモノ。

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【インドネシア・バリ島】クタの安宿で女子トイレに忍びよる、血を舐めるバケモノ。

「ソレデネ、トイレノ ガラスヲ タタクノ…」
これは日本語が上手で一時期インドネシアで通訳をしてもらっていた女性から教えてもらった話しであり、その現場に行って実際の場所を見て来たのである。

バリ島、クタ。
バリ島でもビーチが続き、観光客が常に行き来する人気のスポットだ。しかしメインロードを一歩は入れば、そこは迷路の様な場所と言ってもおかしくない、夜はひとりでは歩きたくないエリアだ。
ここには細い路地がいくつもあり、その路地が囲む様に安いアパートがいくつもあった。当然バイクでしか行く事は出来ず、タクシーでアパートの前まで行くのは無理な場所であった。

そんな安いアパートにカレン(仮名)は住んでいた。
現地日本人の紹介でバリ島で衣類を作る際に通訳としてお願いした方で地黒な細身のギラッとする大きな目が印象的な女性であった。

カレンはバリ島に勉強と出稼ぎで来ていた。専門学校で日本語の検定試験を受け、そのスキルアップで日本人が多く訪れるバリ島での仕事をしながら勉強しているのだが、私がバリ島に行った時などは一緒にご飯なども食べる仲であり、バリ島で様々なことを手助けしてくれる信頼出来る仲間であった。

その日は沖縄の仲間とサーフィンをし、夕方から一緒に晩ご飯に行こう、と計画を立てて予定をしていたのでカレンも誘ってみる事にした。
沖縄の仲間がバイクをレンタルしてくれていたので私は後部座席に乗せてもらい、カレンの住むアパートへ。

「ケイサン、ヒサシブリ。ミヌゥ マウ?(お茶でも飲む?)」と言ってくれたので二人は部屋に入れてもらう事にした。
初めて入るインドネシアの女性の部屋…。いくつもの部屋が凝縮された様に狭く連なり、下着からシャツから何でもカンでも干された路地を抜け、木造のドアを開ける。
地べたにガスコンロと鍋が置かれ、たくさんの日本語教科書が積まれている横のスペースに薄い布団が引いてあったのが印象的であった。

[ティボトル]にストローを注し、持って来てくれた。サンピン茶に砂糖が入ったものと思えば分かり易いだろう。
その飲み物は私も沖縄の仲間も大好きであり、喜んで頂くことにした。
キョロキョロとしながら部屋の様子を伺い、生活環境をマジマジとみてしまう。いけないとは思ってもつい見てしまうのが正直なところ。

トイレ、シャワーは当然共同だ、と。
ご飯もインスタントのラーメンが主でたまに仲間とお米を炊くと言っていた。そんなタワイもない話しをしながら、身の上話となったのだ。

「怖くないの?ここで生活していて」私か仲間か、どちらかがそんな事を質問した。
その時にカレンは「ハッ」とした顔を一瞬し、これから書くことを話し始めたのだ。

『「ニュピ、分かりますか?」ニュピはバリ島のお祭りでありバリ島中に悪魔が舞い降りる日なのです。ですから部屋の電気も付けてはいけないし、外にも出てはいけません。24時間、絶対に守らなくてはなりません。』
国際空港もニュピの日は閉鎖になるのでよく知っていた。

カレンの話しは続く。
『ニュピの日に、部屋でジッとしていました。真っ暗でしたがトイレに行きたかったのでライターの灯りを付けてトイレに行きました。』
『月夜が磨りガラスに映り、場所は分かるのでそこで用を足しました。』
トイレはふたつあるとの事で、隣のトイレには人はいなかったとの事です。

『私がトイレを済ませて、部屋に戻ろうとした時に何かが居たのです』
カレンがライターの灯りを頼りに部屋に戻る瞬間、見てはいけないものを見てしまった…。ということなのです。

それは、人のいないトイレで「生理のナプキンを舐める鬼」だそうで、恐怖で動けなくなったカレンに分かる様に鬼はガラスをコン、コン、と叩いたそうです。

それを見てしまったカレンは部屋から出られなくなった、と言います。その話しを同じ建物の仲間の女性に伝えると、その女性も「見た!」と言うことでどうやら本当にそんな現象がある様なのです。

それはニュピの日だけに起きる怪奇現象であり、普段はそんな事はないとのことでしたが、カレンの恐怖に怯えた顔は今も忘れられない顔でした。

その話をあるインドネシアの奥さんに話した事があり、その奥さん(インドネシア人。いやバリ人)も分かっていました。
クタは昔から怖いエリアで、そういった話しはよく聞きます。と教えてくれたのが印象深い思い出になっています。

●インドネシア渡航回数 40数回
●国内通貨:ルピア

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keitanhiramatsu