【旅共にして文庫本が手放せない】ブックカバーは愛着あり宝物なのだ。

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【旅共にして文庫本が手放せない】ブックカバーは愛着あり宝物なのだ。


病院の待合室、旅先時の移動やトランジット、湯船に浸かる時からトイレ、就寝前と少しの時間を見つけては文庫本を開く小生。
地下鉄などではつい開いた内容に没頭し過ぎて降りる駅を乗り過ごすなんてザラな事。その点飛行機内だと内容に集中しても「乗り越し」がない(笑)だからたっぷり読書が出来るのだ。

小生、小学生いや大学生まで読書が大嫌いであった。とにかく「活字が嫌い」で本自体が好きではなかったのだ。
マンガも読まなかったしどちらかというと外で元気に動き回ることで日常のバランスをとっていたと思う。

それが「なぜ、これだけ活字が好きになったのか。」

マンガは今も気に入った作品位しか読まないが活字を追う習慣のキッカケはしっかりと「これだっ。この時だ。」と確信がある場面があったからなのだ。

大学3年の終わり頃から関西に在住していた事もあり「地方の魚釣り雑誌」を読む様になり、それを頼りに釣りのジャンルへと没頭していった。
当時バイトは掛け持ちでいくつかやっておりそのひとつに「釣具屋」でのバイトがあった。そのバイト先で知り合った釣具メーカーさんから「うちの糸を使ってみないか?」と言われ、与えられたものへの評価を言葉だけでなく文章で伝える事が重要なのだと思い、釣り糸メーカーさんに使用感などの報告を書き始めたのが最初の一歩であった。

何度か釣り糸を提供して頂き、自身の釣りスタイルに合わせて報告書を送り続けた。
その甲斐あってか「週に一度で良いから釣り新聞に釣行記を書いてみないか」とのお誘いがかかった。

今思えば、釣り糸メーカーが紹介してくれた釣り新聞社に広告を入れていたからだろう、とすぐに分かるのだが大学生の釣り好き青年がそんなことは分かるはずも無い。
編集長が下宿へ電話をかけてきて下さりサンプルの釣り新聞を送ってくれ、どの様な展開をしていったらよいのかを丁寧に教えて下さり地方の釣り新聞に投稿することになったのだ。

そこからだ。

「〜が釣れた」「〜をこう使ったから釣れた」類いの内容は簡単に書ける。自身が行なったことを文章にするだけだ。

しかし情景を表現したり、季節の変化を文章で伝えなくてはならない場面がどんどん必要となり、自身の文章表現力のノンキャパシティーを痛感したのだ。

それを克服したのが「文庫本」であり「全国誌の釣り雑誌」であったのだ。
地方誌はどちらかというと表現が雑であり、文章が安易なので読んでいて「この文章の流れを当てはめて使ってみたい」という内容が本当に少なかった。しかし「全国誌」となる東京都に出版社がある雑誌の内容は濃い。

知らない情報が毎度毎度で掲載され文面に釘付けにされ、情景を描きやすい文章で綴られライターも多種記載であったのだ。

ここからだ。
金額の問題では無いと言えば見栄になるが500円の図書券1枚と原稿料として振り込まれる高額な金額とは明らかに違う。
初めて全国誌に文章を入稿した際、やり直しが5度も6度もあり本当に苦労した思い出があるが、振り込まれた額は日雇いバイト3倍以上の額であった。

(カメラも文章を書く事と同時期に練習する様になった)
「これが本当の仕事なのだなっ」釣りの記事を書く、そしてお金を頂くというサイクルで「本物になりたい」と目覚めてから徹底的に文章への興味と文庫本を読む事への執着を忘れない様にしたのだ。

今でも文章は本当に下手で恥ずかしい小生。それでも「書く事ををやめない。」様にしている。
出来る限り毎日何かしらの文章を書く様にして気持ちをブラさない事に努めている。だから文章を読む。読み続ける。

目新しい文庫本でなくて全然よい。作家に偏りたい時期はその作家の作品を読み続け、言い回しを勉強し少し参考にする。
他の作家が気になれば、そこへ集中し疲れたらまた元の作家に戻ればよい。とにかく「文庫本から手を離さない」ことが「毎日文章を書くライフワークにつながる」と信じているのだ。

それが大学生の頃に味わった「この先どのように表現したらよいだろう…」という不安から得た活力源であり今もこうして「意欲果敢」な日々をおくれている。

文庫本にはカバーを付けて読む様にしている。

何を読んでいるのかを知られるのが嫌なのではなく、文庫本を大切に読みたいからだ。読む場所は先にも書いたが様々。だから汚れるかもしれない。濡れてしまうこともあるかもしれない。しかしそれ以上に文庫本を持つ手に密着し読み終わる頃が【寂しくなる感】を大切にするためにも敢えて高価なカバーで108円の中古文庫本を大切にしたい。

文庫本から得る知識は計り知れない。
だからずっとブックカバーで持ち歩き、少しの時間でも開くことが楽しくなる様にしておきたい。手垢で汚れて来たレザーのブックカバー。しかし愛着が染み渡りこれが好きで溜らないのだ。

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keitanhiramatsu