【ソルトワールド島根県出雲大社沖での取材ロケ】ヒラマサワールドvol.75食事編
旅の楽しみと言えば、やはりその土地モノを食し文化を知る事。釣り歩く仕事をしており、沖での集中力や緊張感は半端なものではない。
沖から上がると、ドッとなまりが背中に負い乗る様な疲労感に毎度襲われる。沖ではそれだけ集中力して仕事をしているのだと最近つくづく思うのだが、船から上がったら楽しみも増す。それが食事なのだ。
前回時も島根出雲の食い過ぎ放浪記を書いてみたのだが、今回もふた晩とひと昼をお伝えしたい。
●『魚っぴぃ〜』そんな店名に吸い込まれるオヤジ三人』
出雲駅近くが宿泊しているビジネスホテルで徒歩圏内で晩御飯先を探してみる。「駅(出雲駅)方向に歩いてみましょうよ」と小生からの問い掛けに決してハキハキとは歩かないオヤジ三人がドロドロと歩き始める。
すると直ぐに黄灯色で照らされた看板が目に入る。黒板には『本日のオススメ』なんて書いてあり即座に決定となる。オヤジ三人は安近短が好きなのだ。ガラス戸を開けて入ると威勢良くお出迎えしてくれる。
オヤジ三人だから、オヤジ三人に合う様な個室に案内して下さりやたらと日本酒が多いドリンクメニューを見ながら生ビールを三人分注文する。
最初の一杯は生ビールという礼儀正しく規則的な御もっともの注文をして乾杯。
歩くのはドロドロ歩くのに、ジョッキに注がれた生ビールはグビグビと勢いがよろしい。完全なる『オヤジ化した小生』がそこには存在していたのである。
生ビールを飲み干してしまう前にいくつか食べ物を注文した。
島根エリアは鮮魚お刺身以外に『練り物』がどうやら人気な様できっとたくさん掲げられた日本酒メニューと練り物でチョイチョイとやるのが主流なのかな、と考えてみたが、我々オヤジ三人衆は店側の気持ちとは相反し『鶏から揚げ』『出汁巻』などをお願いした。
至って普通な選択であったが、それはそれで良かった。小生は二杯目からはサワーのプレーンで通す。
ハイボール、とも考えたのだがつい飲み過ぎてしまう傾向があり今回はサワープレーンにした。日本酒と並び、やたらとメニューが多いのが練り物。どれどれ、とさっそく品定め。
そんな中でも『赤てん』がやたら気になりオヤジ三人衆は意見一致で頼んでみた。
サワーは喉ごしが爽快でついグビグビとやってしまう。から揚げをひとくちガブリ‼️としてサワーをグビグビ。出汁巻をパクッとしてサワーをグビグビ。たいそう元気良くなって来ているのだ。
山陰居酒屋「魚っぴー」HPhttp://www.access-izumo.com/gyoppy/
グビグビやっていると『赤てん』が運ばれてきた。紅ショウガが練り込まれている様ですり身が紅い。更にすり身を揚げる際『パン粉』を塗して揚げてあるため、歯触りが香ばしいのだ。こりゃ美味い。ビールに合う。でもビールは飲んでおらずサワーにも合う。
ご当地グルメなローカル人気フード。お代わりをする程の美味しさに感動したのであった。
●『魚酒場 よしだ屋』再び、あの味を求めてカンバック。
2日目の夜は前回お邪魔した『魚酒場 よしだ屋』さんと決めていた。
初日の『魚っぴ〜』店長もルアーアングラーと店を出る際にわかったのだが、ここ『魚酒場 よしだ屋』さん店長も生粋のルアーアングラー。
店内にもメタルジグなどが置かれ釣り人が喜んでしまう雰囲気満載な居酒屋さんなのだ。今宵もオヤジ三人衆はビジネスホテルからドロドロ歩きながらシャッターが閉まりっぱなしのアーケード街を抜け『魚酒場 よしだ屋』さんに着く。
カウンターにオヤジ三人並び付く。小生と編集長は店長とご挨拶をし、ピュアフィッシングの立原さんをご紹介。
紹介と同時に生ビールが配膳され、それではと乾杯する。
メニューが書かれた黒板に目をやると様々な魚種海産物をあらゆる調理法で記されており、選択に悩まされる。
お刺身は外せない。特に水ダコが食べたかったので盛り合わせにリクエスト。
そして汽水域ならではの美味しい『しじみの酒蒸し』これをお願いした。個人的には無くてはならない外してはいけない『から揚げ』も当然注文。
最初の生ビールから今夜もサワープレーンにしてみた。サワープレーンにレモンを入れるだけなのだが、実に翌朝が楽なのだ。
会話が弾むとアルコール量も増えていく。知らぬ間に翌朝まで残る量を摂取してしまい、朝が辛い事になりがちなのだが昨夜はサワープレーンにしたおかげで本当に朝が楽だったのだ。だから今夜も同じスタイルにしてみたのだ。
お造り盛り合わせからいただく。水ダコの吸盤がコリコリした食感でありながら足部分は肉厚で柔らかく深い味がある。
生ダコは間違えると不気味な食感になるのだが、この水ダコは間違いなかった。これ程まで絶品をファーストから。次に出てくる品が楽しみだ。
魚酒場「よしだ屋」食べログhttps://tabelog.com/shimane/A3202/A320201/32004955/
お造りを甘い醤油で食べながらポテトサラダを摘む。マヨネーズだけでない味はきっと他のお出汁が入ってるのだろうか。口に運ぶ毎ににやけてしまう。
ポテトサラダを口に運び、サワープレーンをグビッ。お造りを口に運びサワープレーンをグビッ。至福の時。吉田店長とカウンター越しに釣りの話をしたり、湖の話しなど会話しこの夜を楽しんだのであった。
●『平和そば』出雲に来たなら、食べなきゃ損、損‼️(笑)
ロケが終わり、後片付けを済ませたらやたらとお腹が空いてきた。撮影中は出来るだけ食べない様にしている小生。
丘に上がったら食欲に押し潰されそうになる自分がいる。大本編集長と小生は決まっていた。この後何を食べようか、と決める事なく『出雲そば行きましょうよ』と話は早かったのだ。
オッサン三人衆はレンタカーにきちんと乗り込み、少しばかりウキウキまでしてお店へと向かう。港からすぐにあるから都合もよい。お昼時ピークを過ぎていたので並ぶ事なく座敷に通される。
動画アリ‼️《平和そばに大満足な平松慶》https://youtu.be/jrSU6AalPBU
このムービーは前回(11月)食べた時の内容をムービーで残したものであるが、今回もほぼ同じであり、下手な文章より写真からその『美味さ』を感じ取ってもらいたい。
お蕎麦の香りが伝えられないのが悔しいところ。喉越し、舌触りはチュルッとするがザラっと感じる麺でつけだしは甘みのある醤油ダシ。
今回小生はランチセットに後ろ髪を引かれつつお蕎麦単独スタイルにした。5枚食べたが少なく感じる。どうだろう…3枚蕎麦セットで普通盛り一杯分位ではなかろうか。そんな量を想像して欲しい。
5枚をペロリと食べ炊き込みご飯を追加して大満足な小生でありました。
平和そばHPhttp://www.heiwasoba.com
釣り取材の仕事傍ら、こうして地方銘品を食べられる環境はやはり贅沢である。サポートして下さっているメーカー様や出版社様に感謝しております。