【2019年2月Goldicヒラマサ釣行会】春の気候は女心?悩まされた1日。

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【2019年2月Goldicヒラマサ釣行会】春の気候は女心?悩まされた1日。


「ホテルロビーに6時集合。」そのまま樽が浜港へと向かう。
初日は昼からの大風で早上がりとなってしまったが、二日目は風もやみ、凪予報。これは嬉しい。

本当は二日間とも凪で底潮が動き、朗らかな一日…なんていう、勝手な状況が好きなのだが、これだけ毎月のように対馬に通っても、まずそんな良い状況はなかなか揃わない。

「春の天候は女心」予報通りなどまず成らずで、直ぐに機嫌を悪くしてしまい、プイッとなったかと思ったら、あれっ!と驚くほどの好天候になってしまう、そんなコロコロと変わるのが春の天候であるのだ。

コンビニで昼食を購入し、沖に向かう。まだ暗い樽が浜港からゆっくりと出船していった。昨日に比べ、風は収まり釣りやすい状況に感じる。

潮の流れだけが頼りだなっと思いながら、目的のポイントへ。
浅芽湾から郷崎を豆酘崎方面に向かう。これ、前日と同じコース。小生魚礁がどうしても気になっており春田船長に旨を伝えポイントチェックをしながらいくつかの魚礁から回る様にスタートした。

「水深90m。反応は中層まで。どうぞ。」この合図でメタルジグを落としていく。

最初に選んだのは、超ファーストテーパーで設計し、トルクフルなモデル《torque(トルク)PHKS-63M》を選択。

このロッドのセッティングは小生が推奨している〝線の動作〟に基づいて設計したロッド。

当然リールはハイギアタイプのスラマー3 6500HSが付けられている。PEラインは4号を使用。リーダーはフロロカーボン12号。こういったラインシステムで狙っている。

水深のあるエリアで潮通しが良いと想定し、流れに向けてジグをしっかりトレースしたいのでロッドパワーに張りを持たせたモデルで狙いたかったのだ。
またジグウエイトも前日同様にガミー250gを選択し、流れに負けないウエイトで底から中層までしっかりシャクり続けたかったのだ。

午前中、このタックルバランス(組み合わせ)がドンピリャリ。
本来はメタルジグの形状で言えばガミージグは『点の動作』で操作するのが基本。しかし、流れや風具合がピシャリと同調してくれているタイミングだから、ホバリングに頼らないジグ操作でヒラマサを誘い出す事が出来る。

『点の動作』でガミージグを操作するのではなく、『線の動作』でワンピッチアクションに間合いを入れてシャくる動きがこの場合効果的であると前日からの様子で分かっていた。午前中の潮はこのタックルバランスでヒラマサを釣り続けたのだ。

「慶さん好調やねっ」若船長の拓也船長が言う。初日の午前潮に大きな変化がないと解り、ワンピッチアクションのパターンで層を選んで釣り続けたのだ。
前日から30分遅れて潮止まり。ここからはなかなかヒラマサ、ブリ共に口を使わなくなる。凪が良い島端で昼食をゆっくり取り、次の潮が動き出すタイミングを見計らいながら船は豆酘崎を通過し、東沖エリアへと移動したのであった。

ポイントに到着し、船の動く方面を航跡モニターでチェックする。目視と風具合を組み合わせて船を置く(止める)。

流れなくてはならない方角に船は進んでくれない。風はないが潮がまだ下げ潮と上げ潮の纏まりが出来ていないのだ。

この調子で午後から狙いたいポイントを触るのは勿体ない。潮がはっきりするまで少し浅いエリアで時間を潰す。
40分ほど、船のデッキで笑いながら話す人、ひたすらジグを落としてシャくる人、キャビン中で昼寝をする人、それぞれにゆっくり時間を潰す。

『慶、そろそろ入ろうか。』春田船長が動く指令をくれる。再び先程入った東沖エリアに戻る。

船の流れ、風、目視、魚探モニター、それらを見ながらジグの導入位置が決まった。『95m、下から50mまで。どうぞ」午後からの本格的狙いがスタートとなった。

午前中と同じ張りがあり、ガミー250gを操作するタックルでスタート。ジグはストレスなくボトムに落ちていく。
着底を確認し、ワンピッチアクション主体の動かし方でジギングを開始した。

250gの重さをストレスとは感じないのだが、何故かジグをシャくっていてもシックリこない。『シックリ』とはジグに潮の抵抗を感じないのだ。
2度、3度、投入位置を変えながら潮の様子を確認してみる。あれっ。すぐにキャビンにチェックしにいく。魚探の反応と船の流れを描く航跡だ。

魚探の反応はしっかりと出ていた。しかし船の流れを描く線はまるで縮れた髪の毛の様な動きで描かれていた。「船は動いていない。しかし、底潮だけは動いている。二枚潮か。」黙ってキャビンから出て、タックルを持ち替えた。

繊細なモデルであり、ホバリングだけでなくボトムのタッチ&アップをしたり、ジグをアクションさせない様なタチウオパターン時などで使用する《torque(トルク)PHKS-63ML》を選択。

ハイインパクトタイプがMタイプであり、こちらのMLタイプはローインパクトタイプとして自身は位置付けしている。

このロッドのセッティングは小生が推奨している〝点の動作〟に基づいて設計したロッド。
だからリールはノーマルギアタイプで使用し、PEラインやリーダーは全てハイギアタイプと同じにしている。

MLタイプに手削りネーム無しジグ200gをセット。ジグを投入し、着底したら派手なしゃくりは入れずにユルいワンピッチアクションをする。

船長からのアナウンスにあった50mまでを時にワンピッチアクションを止めて落とし込んだりリフト&フォールを中層で入れたりして探ってみる。
『グッ』この1尾から怒涛の釣果が始まった。フォールしながら層をズラし、食わせの位置を見つけて掛ける。
船を戻して流し直しても、同じ様に底潮前後の層を徹底的に探り続ける。

「また慶さん始まったわ、」とキャビン中では船長親子が小生を褒めていてくれた、と後になって聞く。
これを午前中に使用していた張りのあるハイインパクトタイプのMタイプでやってみると、バイトはあるのだが、ジグを弾いてしまうのだ。
それを証拠に他のアングラーは掛かりが薄いので、バイトのみ、掛けても途中でバレる、を連発。
この様子をみていて臨機応変に対応出来たアングラーとそれを気付かずにシャクり続けただけのアングラーとの釣果の差は歴然であった。

今回の釣行会ははっきりしたポイントが見えてきた。
潮に合わせたジグの変化、だけではなく、潮に合わせたロッドテーパーパワーとジグの操作、これを使い分けられるアングラーこそが結果に結びついていたのだと言い切れたのだ。

(チカラがあるから、張りのあるロッド、楽をしたいから柔らかいロッド。)
この考え方はそろそろやめた方が良いですよ、たった2セットでも同じレングスで操作方法を考えて使い分けた時にこうした結果へと繋がっていくのだ、ということを動画撮影でも伝えてあるが、同船者にみてもらえたことが1番良かったのではなかったのだろうか、と思っている。

今回もプラスが増え引き出しが多くなった釣行会であった事が嬉しいなっ。

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keitanhiramatsu