【②北海道オホーツク海ジギングセミナー】座学有り、実釣有り 勇信丸編

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【②北海道オホーツク海ジギングセミナー】座学有り、実釣有り 勇信丸編


初日の講習内容である「ガミージグについて」の特化した内容とは二日目は違い、もう少し砕けた雰囲気の内容にと質問が先に投げられていた。

初日は徹底した「ガミージグ」のお話し。どのような操作をしてどのようなイメージで動きを作り、そしてどんな具合で食わせるか。
などなど突っ込んだ内容も多く含め、ガミージグを理解しようとしてくださっているアングラーさんが多いのがよくわかった講習会でした。

そして二日目。
この日はジギングをもっと分かりやすいように噛み砕いて説明し、最初は歴史がまだ浅いんだと言う部分から現在に至るまでの解説、それに合わせて「メタルジグ」とはなんぞや。

「メタルジグ」を使う釣り方の特徴は、と言う部分に発展し、タックルの分析開設、ジャークの理論を伝え、ファイトという流れで、ひと通りのワンピッチジギングの解説にしました。

当日ご予約いただいていた講習会参加者が土壇場でキャンセル等もあり、人数は少なめではありましたが、講習会を
受講してくださった方は皆真剣に聞いてくださりました。

下記が講習内容のレジメになります。

《2/3 オホーツクジギングセミナー》
●ジギング講習『ジギングQ&Aセミナー』2019年8月31日 18:30〜20:00

★ジギングとは?(15分)〜18:45
※メタルジグ(主流素材は鉛素材。他に鉄、タングステン、強度樹脂混合もの)と言われる魚のカタチに似せて、動きを餌(小魚)に似せた動きをさせる釣り。
日本に入って来たのは、今から50数年ほど前で「チャーマス」と呼ばれている御大、北村秀行さんがカナダにキングサーモンを釣りに行っていた時にハリバット(オヒョウ)を釣るスタイルを知り、そこから日本での発展を遂げている。
現在はPEラインを使用しジギングをするのが当たり前の時代になっているが、当時はナイロンラインでジギングをしていた。
また、ナイロンラインは伸びる糸なので水深80m以上深いところではジギングは成立しない、と言われていました。
今から20数年前に、茂木陽一さんが中心となり、PEラインを使用して100m以上深いポイントでジギングをトライ。
そして確立。
現在に至るまでのお話しでした。

★ジグの動きと動かし方(15分)〜19:00
※釣竿を上下に動かして、北海道で(「ヒラメバケ」のイメージをしてもらう。注意)私はしたことがないが。
バケを上・下させ「集魚効果」でヒラメを食わすのだが、バケ効果はバケ本体が持つイレギュラーな動きがひとつ、それとバケ本体から発する水波動により「エサが近くにある」と言う認識をさせて寄せる集魚効果の二つを頭に入れるとメタルジグの理論が理解出来ると思う。

★【休憩を入れる】
セッティング(15分)〜19:15

※私が使用した2セットのタックルを細かく解説して行く。PEラインとリーダーとの結束はPRノット、とか。
バランスタックルと合わせて、ドラグの重要性もここでは解説しておく。(強いだけが良品ではない。という部分)
※ドラグセッティングの重要性について。
そもそも、ドラグセッティング時に有効な数値とはどんなもの(チカラ数値)なのでしょうか?ドラグの性能だけではその時の最大なるPEライン、リーダーの数値を引き出してやり取りする事は出来ません。
ロッドの弾性を知る事が大切です。

ここでいう弾性とは硬さではなく、通常負荷を掛けていない状態で曲がるかどうか?と言う事です。
ロッドに負荷がかかった時にロッドの復元力もドラグパワーに加算され余分なチカラがドラグ数値に出されます。

よってファーストラン時に「あれっ」とラインブレイクに繋がってしまう事になります。だから、ドラグ数値(ドラグセッティング)はロッドを曲げた時と、ロッドに負荷を掛けずにリールとラインを引き出すチカラを1:1にしてセッティングする両方を行い、チカラ数値の違いを頭に入れて置くようにしましょう。

ドラグセッティング数値の目安は、PEラインの号数をkgに見立てて、その数値に1kg弱加算するくらい。ロッドを曲げないで計測する規準。(個人差はあります)
ロッドを曲げて測る際は、PEラインの号数をkgに見立てて号数より0.5減らす数値にセッティングする事が良いと思います。私はそうしています。

★ジャークとは?(15分)〜19:30
※ワンピッチジャークを解説する。リールで巻くスタイルが私のスタイルですが、リールのギア比は必ず高いギア比での釣りにする。その理由として「魚がバイトした時点での優位優先をアングラー側にしたいから」これはわかりにくいかもしれないが丁寧にホワイトボードを使ってでも解説しておく。

★ワンピッチと他のジャーク(15分)〜19:45
※スピニングタックルで行うスタイルをワンピッチ。ベイトタックルで行うワンピッチもある。
※フェイクジャークなどは私が2004年に取り入れたスタイルで、YouTubeなどによく載っているので検索してみては。

★魚とのファイト(やりとり)(15分)〜20:00
※慌ててロッドを立てない様にする。
※数回、フッキングをする。この際、サケ釣りの合わせを状況に応じて答えてもらい、それに沿って解説する。
※ロッドを立てないメリットの解説。

この日もバックウォーター様の店舗をお借りしての「平松塾」

講習会を終了し、翌朝は同じ常呂漁港にて「勇信丸」桜井船長のもと乗船し、ブリを狙って出港。

外気温が12度。やっぱり寒いと思ってしまう座間人(笑)。

常呂漁港から出港する際、港では鮭を狙う釣り人達がたくさん居たのには驚いた。寝ずでずっと釣りをしているらしい。
これがもっと大量に鮭が港に入り出すと大変になるようで「まだまだこれからですよ」とノリさんが教えてくれる。

船は昨日よりも深場にブリを探しに行くことにした。
ギャンブルになるが、メインポイントとなる60mには仲間の船がいくつも出てジギングをしている。
釣果が出たら、すぐに戻れば良いので、ということで深場を攻めて行く。

だいたい水深100m位。前日の様に大量のフグはいないのですが、その分シマゾイやホッケ、タラなどが遠慮なくアタってくる。
100mラインのボトムは本当に豊かなボトムであり、これだけ根魚が釣れるということの誇りをもっと持ってもらいたいほど。

どの海も、これだけ豊かな海域って少ないと思うのだが。

それにしても、ブリからのコンタクトがない。反応らしきものはよく出るのだが、と船長からのアナウンス。

深場の回遊でベイトを探していると踏んでのチャレンジであったが、こうした開拓時に限ってシャローエリアでブリが上がったと無線が入り、ダッシュでそちらに向かう。

60Mラインからのスタート。この日はかなり多くの船がブリジギングで出船しており、ポイントはジギングを楽しむアングラーばかり。気合いが入る。

ただ、やはり当たらないのだ。

しゃくり方を変えたり、層をずらして狙ったりしたのだが、ダメ。誰一人休まず、12時まできっちりしゃくらせてもらったのだが、結果につなげる事は出来ませんでした。

深場で釣ったホッケを「開きにして、船上乾燥をして晩御飯時に食べますか」と言われ喜んでいただく事にしました。

手慣れたさばきで、ホッケを開きにしてくれるノリさん。

「もう少し小さい方が脂が乗って美味しんですがっ」と。このサイズのホッケを釣ったのは当然初めてであり、嬉しいばかりであったが、食べるにはもう少し小さい方が良いのだなっ。

でも今日はホッケ釣りではなく「ブリ釣り」なので真剣にジグをしゃくったのだが…。

今回感じたのは、先月入ったオホーツク紋別沖も含めて、ブリの回遊量が少ない、と感じた。群れで行動するブリ。

しかし、キャッチした船は単発でのキャッチであり、これだけの人数がこれほどまでにジグでしゃくり続け、全船で5本しかキャッチがないというのは、間違いなくオホーツク海域での回遊しているブリの数が例年に比べて少ないのだろう、と判断したい。

ただ、10kgに近い個体ばかりがキャッチされており、このクラスでしか体力的にも今年のオホーツク海ではやっていけないのか、とも考えてしまった。

それはベイトの数であったり、水温であったり、潮流の具合であったりと考える要素は様々であるが。

本来ならもう少しまとまってのバイトが得られるのがブリゲーム。口を使いにくい状況ではないと考えたい。
数、の部分ではないのだろうか…これを追求していくのも面白みではあるのだが。

こうしてブリジギング講習会の大きな日程は終了した。たくさんの方々とジギングのお話ができ、交流が持て、良かったです。

有り難い出会いに「感謝」すると共に、これからもまた足繁く通いたいと思っております。重ねてありがとうございました。

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keitanhiramatsu