【真冬対策、準備万全‼️】パタゴニアのアウター以上にインナー選びが効果的。
秋を感じ始めると、それまで半袖短パンで済ませたウエアー選択が悩ましくなってくる…。
私はこんな身体つきをしていながら異常な程の寒がりで真夏対策は全くと言って良い程やらないのに、冬にかけては異常な程に神経質になる。
これは最近始まった事ではなく、オフショアゲームを始めた20代前半の頃からである。11月、12月ともなると20代に通っていた日本海丹後半島は北風で身も凍る程の寒さ。
そんな中でブリを狙いひたすらメタルジグをシャクラなくてはならないので防寒防水対策と合わせて動きやすさ、肩周りの可動域確保を考えなくてはならず、当時、それじゃあ何?どんなウエアーがあったか?と言えばヘリーハンセン位。
パタゴニア公式サイト メンズ・パウダー・ボウル・ジャケット スキー/スノーボード Balkan Blue
パタゴニア公式サイト メンズ・パウダー・ボウル・パンツ(レギュラー) スキー/スノーボード Black
今着ているパタゴニアの「パウダーボウル・ジャケット」の浸透性がない重くてゴワゴワしたゴアテックスじゃないヨット用ジャケットが当時の最高に最先端なウエアーであり、インナーからアウターまで全てヘリーハンセンで揃えて沖に出ていたものだ。
ヨットを意識したウエアー作りは肩周りの可動域が計算されており、キャスティングやジギングも行いやすい設計になっていた。当然だが潮を頭からかぶり、デッキで帆を張り続ける動作、それに動きに対しての生地強度。
こういった厳しい冬の海に照準を合わせてくれていたので選択アイテムも多く当時は見事に全身ヘリーハンセンで飾っていたものであった。
それから数年が経過し、大手メーカーとのウエアースポンサー契約がいく社とも交わされ、現在に至るのですが、パタゴニア製品の冬オフショア対策を考えるにあたり、私なりの選択スタイルをお伝えしたい。
パタゴニア製品には「オフショアでバッチリ使ってもらえ、更にキャスティングやジギングをこのウエアーでやりましょう」的提案はない。
そもそもパタゴニアがクローズアップするフィッシングスタイルはフライフィッシング。オフショアでターポンやセイルフィッシュ、またまたGTやツナなどを狙うアンバサダー(日本人は中根さん)もいますがトラウトムード満載なのは仕方なくなかなかオフショアゲームにドンピシャなアイテムを見つけ出すのが大変なのです。
インナーを上手く取り入れ、極力少ない重ね着で保温力を持続し撥水性がよく、浸透性があり生地強度の高いもの…となると、選択スタイルがどうしても雪山(スノボーや登山といったジャンル)を研究しなくては使えないのです。
例えば、私は現在パウダーボウル・ジャケットとパンツが安定してくれていますが、安定するまでにパウダーボウル上下を4セット入手。サイズを変え、オフシーズンには丈詰めなどの改良まで行い、納得出来るウエアーにどうにか落ち着きました。
ウエアーって、季節のタイミングでLサイズなのか、Mサイズ?いやいやこれからの寒さはXLかも?と毎回必要としている季節によって悩み、間違え、丈詰めなどで直して使う様にしています。
スノボーや登山、のものをそのままオフショアで取り入れても、実は大変な違いがフィールドでは起きるのです。
釣りで乗る船サイズによりキャビンがあるか無いか、がまず大きな問題。キャビンがない船での移動時は、冬は特に見事なまでに極寒で当然の如く潮を頭からかぶります。
それをひたすら体操座りやアグラ姿勢でポイント到着まで我慢(堪える)のです。まるでお地蔵様か鎌倉の大仏様の様に(笑)
ポイントには30分で着く場所もあれば、1時間…もっとかかる場所もザラです。そんな時はパウダーボウル上下をひたすら信じてアウターに着膨れしない程度にマックス保温をして移動に堪えるのです。
ポイントに到着したら、着膨れ気味のインナーをひとつずつ脱いだり、薄手に着替えたりしてジグをシャクったり、プラグを投げたりします。この時も、船は潮にのせてゆっくり流れており、その状態で釣りの動作を続けるのです。
動かす部位は、まあほぼ上腕位。キャスティングでも少し腰が動く位かなっ。後はジグを投入し、神経を集中させジグを操作(しゃくり)魚を食わせるのです。
冬型の風がダイレクトに身体を冷やしてくれます。だって船は潮に合わせて流しているのだから、自ずと風はダイレクトに身体を叩きまくるのです。
雪が降るロケ時は、カメラマンさんと私は肩に積雪しながら魚を探しており、時にライターの方が雪を払ってくれたりする程。とにかく冬の海は過酷であり、インナー選択を間違えるととんでもないミスや、最悪は命取りに繋がってしまうのです。
だから、インナー選択は慎重。
たくさんをフィールドで試し、サイズを変え重ね合わせの変化を知り、常に万全な対策を練ってフィールドに立っています。
ひとむかし前は「モチモチ肌タイツ」なんてのをソックスから全て着用してフィールドに立っていました。
しかし、極度に締め付けられ重く圧迫感で可動域がなく、浸透性がない。船から降りたら自分が発水した汗で身体を冷やして熱を出してしまった程。
やはり安価を選択し無知な無駄買いが祟ったと反省したのを思い出します。
これからのシーズン、沖の魚はどんどんよくなります。オフショアゲームは寒さとの戦いになりますが魚がよくなるので私は通いまくります。
どんどん新しい対策を練り、ウエアー選択の試行錯誤をしてそのエリアの気候と時期、フィールドの状況に細かく対応出来るようにウエアー選択やっていきますね。
パタゴニア公式サイト メンズ キャプリーン・エア・バラクラバ Forge Grey – Feather Grey X-Dye
※これ、かなり本気で狙ってます…。今年はこれ、絶対に使います(笑)
パタゴニアのHPからの情報チェックでも良いですし、私はスノボ雑誌などのアウター対策、インナー対策特集なども参考にしています。
「Fall Line(フォールライン)パタゴニアブック」双葉社2015年10月3日発行
このムック本はわかりやすくインナー選択を紹介してくれています。
身体からの汗を溜めずに保温性を守る。可動域が確保されている、など自分が最優先にしたい項目をまず思い浮かべて、自身の着用するアウターを思いそこから探していく事が一番わかりやすい選択方法なのではないでしょうか。
真冬から初春にかけてのオフショアゲームは絶対的に面白い。だから、身体を守るウエアー選択は大切にしたいよね。
※使用した画像は、すべて本誌「Fall Line(フォールライン)パタゴニアブック」より転写撮影させていただきました。