【TV番組《池の水ぜんぶ抜く》収録後の、池は…】報道後の実態は⁉️

よもやま話

【TV番組《池の水ぜんぶ抜く》収録後の、池は…】報道後の実態は⁉️

神奈川県座間市在住の私は、息子を小田急線 座間駅近くの町道場に通わせているが、その道場裏にある「立野台公園」内にある座間市が管理している池があり、数年前にテレビ番組の企画で行われたバラエティー番組「池の水ぜんぶ抜く」で本当に抜かれちゃった池があります。

パタゴニア

池の水をぜんぶ抜かれる前、に実は私…ここで長男と女房とで魚釣りをして楽しんだ事のある池。

その時は、とにかく池は水色も濁りはあるのだが、水蓮や菖蒲など水中植物も池の脇に繁殖していた。栄養価の高い池の水色であり、フナを釣っていたのだが、やたら草魚が釣れて、そもそもの生態系がしっかり出来上がってるように感じ、魚種も混生している様子が感じられた。

良い意味で頂点となる魚が見当たらない。水中も平和な池。フィッシュイーターが大量発生していないので間引きされる事がそれほど無いのだ。

見ると池の淵にはモエビが大量に張り付いており、モエビだけでなくクチボソやモツゴの様な小魚たちが強烈に生存しているのが嬉しくてならなかったのが印象的であった。

釣るスタイルは延べ竿に練り餌を付けた、オーソドックスなスタイル。これを長男と楽しんでおり、草魚はいくらでも釣れて、親子での素晴らしい時間、長男の自然への関心が持てる時間となったのだ。鯉やフナよりも草魚が多かった。

モンドリも楽しんだ。セルビンの中に練り餌をいれて沈めたら、相当な量の小魚やヌマエビ、モエビが入った。これ、この時代にとって物凄い事だとその時に、瞬に思った。長男もたくさん草魚を釣り、セル瓶を引き上げたりして中に入ったモエビや小魚を見ては大きな声で喜びながら楽しんでいた。

そんな素敵な時間であったのだがそれ以上の楽しみはその後出来なかった。近所の方と話をした。軽く注意を受けたのだ。

「釣りをしてはいけない」という札もなかったし、柵の中に入らないようにして釣りを楽しむ程度なら良いのでは?こうして親が子供を管理して自然に触れる時間を大切にする事の重要性を強く感じたしそれを近所の方に説明し理解してくれてはいたのだが結局は「危ないので」という名目を優先され…。

更に「池の鯉を釣ってはいけないんです」と言うのだが私は今日の釣果は鯉は1尾もいませんよ。ここにいる魚の大半は何か、ご存知ですか?と問い「鯉ですよね」と言う返答に草魚という魚を釣っているんですよ、と皮肉的な言い方をして退散したのだが、それほど地域の方も池の様子は気にしていなく、魚が生息するのに環境が整っている池であったのでした。

パタゴニア

池の護岸が微生物の付着から水中植物などの付着になり魚達が繁殖できる環境までもが整っていた。これほど小魚がたくさん生息している街中の池ってかなり珍しいなっ、そう私は思っていました。

その池が数年後に番組放送の餌食となり、何一つ問題がない環境破壊を番組の為だけで行われてしまったのです。

数年後の池の変化。

 先日「立野台公園」付近の柔道指導者宅に次男を送りに行った。この日は私は仕事で次男を先生に預けるカタチとなったのだが、淡水でも海水でも水辺は覗き込みたくなる性分。

あの番組後はどうなったのだろうか。ものすごく興味があったのだ。

早朝だったので車を公園の脇に止め、池柵の手前へ。池はグレーに近い牛乳と水が混ざったみたいな清潔感のないくすんだ水になっていた。完全に水中植物が光合成をして濾過されていない、淀んで死んでいる水溜り状態の場所になっていた。ひどい。

なぜこんなに汚く濁った池なのだろうか、と思いながら池を見ていると、人慣れしたニシキゴイが餌を求めて寄ってきたのだが、その魚体をみてゾッとした。

寒気が強烈にして愕然としたのだ。私の気配に寄ってきたニシキゴイのほぼどの魚体も白カビ病が発症しているのだ。

どの個体にも白いカビを魚体に付けて泳いでいる。「おい、おい、ヤバイぞこの池…」ニシキゴイは自然治癒出来ていない。水質が二酸化炭素不足により最悪状態になっているので、この池の環境下では治すことが出来ないのだ。

魚体を擦り付けて剥がそうと本来はするがそんな様子も見ていても見受けられない。白カビが魚体に見えない個体も何らかの傷が口周りにある。これは魚が発しているストレスだ。

ストレスがあると激しく魚は壁などに身体をぶつけたり、擦り付ける。そこに菌が付着し、発症となる…。立野台公園のあの、素晴らしかった池は死んでしまっていたのだ。

パタゴニア

「危険特定生物」として言われているカミツキガメ。きっと心無いクソ野郎が池に逃したのだろうと思います。しかし、池に人が入らなければ、…そう。私のような魚釣りをしてしまう悪さをしなければ、大袈裟に言えばカミツキガメが居ようがピラニアが居ようが、ガーが居ようが、関係ないのです。

池の水を抜いて、生態系を崩す事の方が大きな問題なのです。元々住みやすい環境で育った魚達が苦しんでいるからです。池にも入れないわけですし、ね。

昔、「ブラックバスがめだかを食う」という本を読みました。

ブラックバスだけでなく、ブルーギル、も同じ対象だろうと思います。ブラックバスがめだかを食べてしまうので、池の生態系が変わってしまい、頂点となる魚の構築図が変わってしまうというのです。

でも、それは間違いです。なぜ間違いだというと、ブラックバスがめだかを食べちゃって大きく育つ、だからめだかはいなくなるのだ、ということよりも、食べられそうになったメダカが逃げる場所がないので食べられちゃうのです。芦(あし)が覆われている所に逃げ込むスペースがあり、そして芦の隙間やガマノホ、芦に絡む金魚藻やオオカナダモ、ホテイアオイやなどに卵を産み付ければ、ちょっとめだかはブラックバスに食べられちゃっても子孫繁栄今夜も頑張るぜっ的繁殖を繰り返し、絶滅しないように頑張っちゃうんです。

それが出来なくなるようにしたのが、景観を大切にしよう、や美化へこだわって税金を年度末までに使わなければ、などなど人間的身勝手な要素で護岸工事が行われ、芦原が無くなり魚類の生態系が崩れてしまっているのです。

土壌も沈殿作用や濾過環境なども考えられていない。そこに輪をかけて「水を抜いちゃおう」だなんてやっちゃうから、余計に池の整っていたコンディションは壊れ、池自体が死んでしまうのです。死んでしまっていたのです。

チャリンコが池の中に落ちていたって、外観が悪くなければ、それはそれでもう、いいじゃん。池に投げ込まれたチャリンコに藻が付着し、魚の住処になり、いつしか巣となり魚礁となっているのに、それを無理矢理水を抜いて取っちゃうものだから水のろ過も自力では不可能になり、二酸化炭素のない、腐った水しか無くなってしまうんですよね。

小学生の頃私は「理科系」いわゆる生き物係でした。

ニワトリ小屋の餌やり掃除から理科室前に設置した水槽係、また二宮金次郎近くにあった小さな池も清掃する係でしたが、その時にたくさんの「魚、水中生物が生きる環境作り」を学びました。

どれだけ池の水を綺麗な水道水に変えても、翌日学校に行くと近所の川や池で捕獲してきた魚やテナガエビなどを活かして育てようとした魚は白くなり死んだり、カビを魚体につけて感染症が起きてしまっているんです。小学生ながら悩み、時には涙し、生き物がどの様な環境を好むのかを学んだつもりです。

ガサガサをやれば、魚や生物はどこに溜まっているのかわかっているから、ひとより多く獲れるんです。魚達が好む環境がわかるからいくらでも魚達の溜まり場が見えて来る。

パタゴニア

テレビ局の方々やそれを許した役所役員らのあまりにも無能で無知で無責任さがこうした元々傷ひとつなかった魚達や水中環境を打ち壊してしまったのですね。小学生でもわかっていた、その後。

学歴だけが作り上げた腐った頭の大人が思いつき、行動に移した結果がこれなのだ、と本当は声を大にして伝えたい。しかし水は抜かれてしまった。自然環境は一度崩れてしまったら、そう簡単には戻る事は難しい。

コブナやモロコ、ヌマエビがどうやって再生していくのか、どう環境を戻していくのかを「鉄腕ダッシュ」あたりやってテレビ局同士のタイマンでもやってくれないかなぁ?

お互いの局のメンツにかけて、ひとつの局が今だ水抜きをやめない番組をやれば、その水を抜いた池にあまりにもひどい事になってるぜ、どうにか戻そうよ、再生しよう、とTOKIOさん達が必死になって自然環境を戻すんだよ。

そこには山口君がいたって最高だし、もしくは闘いの場面を地上波でなくYouTubeで山口君だけがやって、再生回数と番組登録者数が増えてさ、視聴率よりも広告費がどっちゃり入ったりして。

まあ現実味のない話に展開しちゃったけど、それくらい派手にドンパチでもやんないと《池の水ぜんぶ抜く》が起した代償の罪は拭えないだろうね。


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抜かれた池を見て、傷付いた魚達があまりにも哀れで無残で人間のエゴによる勝手な行為だけで無力な魚達を虐めるなよ、そう強く私は思った。

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