【エイムック 近海のジギングをマスターする本】2011年2月28日発行
エイ出版社から発行されたソルトワールド別冊で近海ジギングを楽しむためのハウツー本。
内容は近海で狙える魚種毎に大きなパートで分かれ、カンパチやらブリ、根魚など身近に狙えるターゲットでまずは解説されている。全体の作りとして初心者だけでなく、ベテランの域に達したアングラーも熟知出来るような内容となっており、今でも十分に読み込む事の出来るムックになっています。
そんな中、私が担当した魚種はヒラマサ。見開き3ページ計6ページに渡る解説だからかなりの文字量だったが、当時の苦労が今ほとんど思い出せないのが正直なところ。
これって文章を書く事に行き詰まってはおらず、きっとスラスラ書けたのだろうと思う。そんな時の原稿は印象に残らないもの。…と言って当時の文章(本誌)を読み直すと、まあなかなか良い事を書いている。
「書きたい、伝えたい」と強く感じている時の文章はそんなものなのだろうね。だから、きっと釣果にも比例しており良い魚を毎回ストレスなく釣って結果を出していたんだろうな、と思える。
文章を書く時は他に考え事があったり、魚が釣れていなかったり、メンタルに負担がある様な時はどうしてもスッキリした文章にならない。少し書いては違う事を考えたり、手が原稿自体から離れてしまい、再び手にした時はまたイチから文章の組み立て直し…。だから伝えたい事もスムーズに伝えられず、よってゴテゴテな原稿になってしまうのだ。
私は約10年間(細かくは9年7ヶ月)スポーツ新聞の釣りコラムを週イチで書いてきた。まさに雨が降ろうが雪になろうが、熱が出ようが遠征先であろうが。必ず掲載が決まっていた毎週イチの連載だったので絶対に穴を空けられないのだ。
この約10年間に渡るスポーツ新聞釣りコラム連載はとても勉強になったし、通信する術についてもタメになった。
旅先が海外となると東南アジアなど電波の悪い(弱い)エリアからの入稿やトランジット時の空港ラウンジ、国内でも空港ラウンジからファーストフード店、旅館、入院先でも必ず毎週入稿していたなぁ。
一番大変だったのは、抗がん剤治療中に関東エリアは東日本大震災直後からの電力危機のために計画停電が行われ、電力が使える時は抗がん剤治療でジッとしていなくてはならず、原稿が入稿出来ない。入稿出来ないだけでなく、電力危機だったから病室での入院患者が与えられる電源供給はテレビかラジオのみのコンセプトひとつとされていた。
そんな中で原稿を作り入稿しなくてはならなかったので抗がん剤治療のサークルが始まる前に先に原稿のおおよその案を作り、夜中に修正して日中外出許可をもらい病棟を抜け出してWi-Fiのある店(マクドナルド)から入院姿で配信したりした思い出がある。
あの頃のハングリー精神があったから文章を書く事への不安はなく、送るまでの過程を先に組み上げて原稿を作れる様になったなぁ。
自宅に保管されている掲載雑誌はとにかく大量…。これをコツコツと更新してWeb上に残していきたい。タイミング的にも今それが出来る環境なのだと自分に言い聞かせて必要以上に忙しく更新していきたいと思っている。
2011年2月に発行のムック本。嬉しい事に魚種別解説が《ヒラマサ》であった。ヒラマサ、ヒラマサ、ヒラマサ、ヒラマサ…。まだまだヒラマサを追い続けて「ヒラマサのヒラマツ」で居続けたいと思っています。ガッツあるのみ。
「力必達。つとむれば、かならず、たっす」「継続は、力なり」大好きな言葉に毎日励まされて前を向いて歩く事をやめない。
明日も更新予定です。
【データ】
誌名:エイムック2121
近海のジギングをマスターする本
編集長:高橋大河
編集 :大本英則
2011年2月28日発行