【令和二年 全国柔道高段者大会】五段の部で昇段試合をしてきました。
4月28日が毎年恒例の全国柔道高段者大会でしたが、今年はコロナ対策により延期となってしまいました。
しかし、十分に十分な対策を得て11月29日に講道館で開催される事となり私なりに試合意識を高めて出場に向けてきました。
私は現在【五段の部】として六段昇段への修行中の身であります。
志す六段という位置は講道館柔道では師範的位置となり、これまで以上に柔道への普及活動や指導、と言う部分への意識を高くしていかなければ、六段への心得として失格、いやまだ達していないのだ、と考えています。
私は今町道場で中学生を中心に指導をしており、県内公立中学校の柔道部コーチとして部活動にも携わっています。また地域公立中学生への体育での「柔道」指導員としても活動しており、指導する側として常に意識をしてきたつもりです。
しかし、今回全国柔道高段者大会の延期が決まり、昇段試合が行われる事も実はもしかしたら無くなるのかな、とも思っていました。
それが実際に行われると決まり、試合に向けて自身の鍛錬が優先となってしまい、本来の六段への、修行となる柔道指導が若干でも疎かになってしまった事に恥ています。自身の稽古を優先し、疲労を理由にその代償で中学生への指導を疎かにした。
「昇段試合で勝ちたい」と言う意識の方が強くなり、こんな私の指導でも待ってくれている中学生への期待を裏切ってしまった事が情けなくてならない。
日々指導だけでなく心身も鍛錬し自他共栄していく大切さを中学生らに伝えておきながら、自分の行動は、と問われると全く昇段試合に出場する事すらダメな事だろうな、と深く反省した。
自問自答しながらも、試合前の1週間は自分への欲を優先してしまった。
まだまだ学び続け、肉体だけでなく精神への鍛錬を強化していかなくては目指す場所には辿り着けないな、と頭を下げるばかりであった。
毎年開催される「全国柔道高段者大会」来年まで、自分の行動を見直す期間に与えたい。
今年開催されなかった大半の試合、また目の前にいる中学生の試合中止に涙した生徒たちへの気持ちをもう少し考えるべきであった事が出来なかった自身が情けなくて仕方がない。