【2022 SPRING パタゴニアカタログ】読み応えある、メッセージ本。

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【2022 SPRING パタゴニアカタログ】読み応えある、メッセージ本。

パタゴニアから新しいカタログが届きました。

近年パタゴニアから送られてくる「カタログ」はいわゆるカタログとしての在り方より「読物」としてのメッセージ本としての位置付けの方が正しいのだろう、と感じています。

目次があり、その項目別に唱えられた内容は共感する内容が連なり、つい読み込んでしまいます。

今回の【2022 SPRING パタゴニアカタログ】内で私がとても感銘を受けた内容はキャッチ&リリースについてのページ。

私は釣りを職業にして生計を立てています。魚釣りは、子供の頃からの趣味でもありました。それがいつしか職業となり現在に至ります。

魚を通じてどう関わっていくか、これは「職業の在り方」にも通じていくことだと、50歳を過ぎた最近にやたら強く感じる様になりました。

フィールドに立ち、辺りを見渡してみる。始めて入ったフィールドなら、地形や海の様子、空気感など目で確認し身体全体で感じる様にしています。

通い慣れた場所なら、釣れた時の感覚や空の状況などを見回し、リラックスした気分で再びフィールドに戻れた事に感謝。

釣り場って、目の前に起きている変化を感じ取れる事で自然界に溶け込んでいかなくては、魚とのコンタクトが遠くなる。私はそう毎度現場に立った時に意識するようにし、釣りを楽しんでいます。

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●『釣りを楽しむ』事って、どんな具合なのだろうか…。

大きな魚が釣れる。釣った事のない魚が釣れた。新しいタックル(道具)で釣りが出来る。釣りをするまでの準備、釣り旅の行程、思い通りの組み立てで狙った魚が釣れる…。

人それぞれに想いや感情は違いがあるだろうが『釣りを楽しむ』感覚は皆、色々持ってフィールドに望んで来ているはずだろう。

●『釣りを楽しむ』事の主役って何だろう…考えた事はありますか?

釣りを楽しむ為に必要ない条件は、主役の「魚が、そこに居る事」だと私は思います。

どれだけ素晴らしいロケーションで釣りをしても、どんなに豪華な船で釣りが出来ても、誰よりも高額なタックルであっても…そこに魚が居なければ『釣りを楽しむ』事は出来ません。当然の事ですよね。

さて、キャッチ&リリース。

今回の春パタゴニアカタログで読み込んだのは、このページ。フライフィッシングのスタイルですが、フライフィッシングの名手からメッセージを記載してあります。

P82 【放すことについての技〜キャッチ&リリースの改訂】魚との自分本位の自撮り写真はいらない。文:スティーブ・シュミット

ここに書かれているのは、著者の若い頃からの魚との対話、そして次世代に繋げていきたい釣りやフィールドについて解説されています。

釣りをする上で、アングラーと魚とが1:1に近い状態で関わり合う、またその勲章は自分が得た体験と記憶だけで良い、そんな感じの事を伝えてくれています。

私はフライフィッシングはやりませんが、魚が居るから、釣りを楽しむ事が出来る。これから先も、著者が初めて釣りをした時の様に楽しめれるフィールドは魚たちが居て成立するのだ。

そして魚を傷つける事なくフィールドへ返してやろう、そんな事を唱えています。

私自身も、フィールドが後退して行った場面をこの歳になるといくつか見てしまった。だから、では無いがいつまでも釣りを楽しむ事が出来る環境をもっと大切にし、アングラーが守っていきたいと思えてきた。

釣った魚を抱きしめながら自撮り写真を自慢してきた自分。

魚釣りが職業だから…と仕方がないと諦めない考え方もこの先意識の中で持っておかなくてはならないのだ、とこの文章を読み痛感しました。

今回の《2022 SPRINGパタゴニアカタログ》興味のある方は、どうか読んでもらいたいと感じています。

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