葉生姜。ご存知の方はいらっしゃりますか。私はこの歳まで存在すら知りませんでした。
「生姜」にも種類があるのですね。
飲料水でジンジャエールが好きなので生姜の味は好んでしまう。牛丼屋では紅しょうがを丼いっぱい盛り、ドンブリを赤く染めて食べる癖。寿司屋さんではガリを別皿で盛るほど。
血液がサラサラになると聞いたりしており、献血が出来ない身体の私はピーマンや生姜などを意識的に多く食べていますが、ストレートな食べ方は今回初めて。
柔道仲間の駒木勝先生(通称、若)が毎早朝畑に行き、草抜きなどをされているのは知っていたが、野菜栽培をされているとは…。
【葉生姜に、恋。】畑で作ってくれました。柔道仲間からの温かみに感謝。
今回は今年2度目の「葉生姜」と「夏ナス」をいただきました。私はどうやって食べるのですか?と聞いてみた所、細かい根を切って洗って生で食べるんだ、と。
土の付いた、抜きたての葉生姜をビニール袋に入れて自宅玄関に置いてくれた優しさ。営業で出ており、帰宅した際にナスと一緒に置いてあり、感激。
仕事場に向かわなくてはならなかったが、今夜すぐにでも食べたい、と水洗い。
髭の様な根をちぎり、土を洗い落とす。肌色の生姜が根元はピンク色をして鮮度がよくわかる。洗いながら、ひと口サイズにして枝の部分を残して下処理完了。冷蔵庫の野菜室に入れて冷やしておき、晩酌の楽しみが出来た。
仕事から戻り、さっそく葉生姜を冷蔵庫から出す。
よく冷えている。この瞬間から「飲みたい病」が脳から発令し、直ぐに焼酎炭酸割りを作る。
まずは、何も付けずにガブリとかじる。口の中に広がるジンジャーの味。酸味だけでなく、植物独特の風味が口いっぱいに広がった。
風味が独特ではあるが、爽快な味。これが野菜の本当の旨味だ。
続いて、味噌汁に使う味噌を少し付ける。本来生姜は血圧を下げる効果があるが、味噌を付けすぎると塩分で血圧が上がってしまう。
ほどほどに味噌を付けて食べるのだが、手が止まらない。
生野菜って、新鮮なほど美味しい。
魚(刺身)や肉などは、アミノ酸を増やして食べたり、脂を身に回したりする熟成期間が旨味をより向上させるが、お野菜は早い方が絶対に美味しいのを知っている。
生姜でありながら、瑞々しく、それでいて刺激があるがホンワカとした優しい味。
駒木勝先生とは普段の柔道乱取り稽古で毎回投げられ畳にめり込まされているが、こんな優しく美味しい野菜を育てているんだ、とそのギャップも味になる。
ヒトは見かけによらない。その言葉にピッタリとする程に丁寧に美味しく育てて下さった葉生姜で、また飲み過ぎてしまったのでした。
夏ナスはゆっくり焼いたり、茹でて醤油や擦った生姜で頂きたい。毎晩楽しみな、残り少ない夏野菜を毎晩楽しんでおります。
駒木勝先生、有難うございました。昨日の体落としは分かっていましたが止められませんでした…。