京都府日本海側、丹後半島宮津…ここは私のオフショアゲームスタートの地。
まだ世の中がナイロンラインでメタルジグをしゃくっていた時代。
永井誠一師匠に連れられ、毎週の様に日本海へジギングをしに向かっていた。訳もわからず、メタルジグを落としてはしゃくる。
時々位のタイミングで全く止まらないアタリがあり、何も出来ずに糸だけ出されて終わる時代。
それでもビミニツイストをしてオルブライトノットでリーダーを組み、メタルジグをフリーノットで結ぶ。カコン、カコンと音を鳴らしながらPENNスピンフィッシャー550SSを動かす。
「しゃくる」と言うより、メタルジグを「引き上げる」事を一生懸命やっていた。ツバス（イナダ）がヒットしたら、大興奮。
ネットに入った時、ドラグ設定は間違っていなかった。ラインシステムは信頼できる、とひとつひとつが確認の時間。
根魚はアコウが嬉しかった。なぜアコウが釣れたのか、よりもアコウを釣ったら、まず《写るんです》で写真を撮ってもらう。
帰宅したら、廣済堂出版発行の『フィッシング』や『チャーマス・海のルアーゲーム』でおさらい。これが22歳の頃の毎週だった。
今から32年前の話であり、その頃に日本海丹後半島に通い続けていたのです。
時はPEラインが出てきて、その頃も永井誠一師匠の背に着いて回った。
がまかつラグゼバスロッドにABU6000番代、PEラインにハオリジグと言うスタイルは、佐藤邦洋さんがやっていた。
よく一緒に同船となり、この人は釣りまくっていたなぁ。その流れで永井師匠も同じタックルになり、私もスピニングと併用してバスロッドを手にした。
佐藤統洋さん、永井誠一師匠は毎日が進化しており、先週のネタは毎回「もう古い」と言われ続けてきた。
日本海丹後半島通い時代は、本当に日進月歩。もの凄いスピードでオフショアゲームの世界が動いていたのでした。
その時代を近くで見ていたのが、京都学園大柔道部の釣り仲間たち。後輩も時々連れて船に乗っては、柔道部だけでなく、船の上でも先輩面をしていた私。
これが縁で今でも日本海丹後半島へ柔道部仲間と向かう様になったのです。
大学柔道部の仲間達は、バイク（ハーレー）の繋がりで今も年に何度かツーリングをしている。
私はバイクに乗らないのでツーリングは参加しないのですが、そのツーリンググループがオフショアゲームを楽しんでいると昨年梅原君（1学年下）からお誘いがあり、参加する事に。
梅原君は和船を所有しており丹後半島に停泊させているので、私の帰省時に過去乗せてもらった事もあるが、こうして柔道部仲間との釣りは2回目。私の二つ上の先輩、二つ下の後輩もジギングロッドを各々所有し、オフショアゲームを楽しんでくれている。
少し釣りのアドバイスをして下さい、と梅原君から言われ、嬉しく参加させてもらったのです。
こちらの様子は、この後公開される《アングラーズタイム 平松慶のオフショアワールドvol.18》を読んで下さいね。
そんな古くから所縁のあるフィールド、日本海丹後半島。まだルアー船が1艇もない時代から通っていたフィールドが30年の歴史を経てみた姿は…。
ジグをしゃくりながらも、やっぱり柔道ネタ。柔道部寮ではこうだった、あの先輩は嫌だった、こんな事があった…など、話は今回も尽きず、楽しい釣り時間となったのでした。
次の京都学園大柔道部釣り部開催は、来年3月位かなぁ。春ブリとサワラ狙いを計画しましょう、と梅原君が言ってくれていた。
釣りを通じて学生時代の先輩、後輩たちと交流を今でも持てる事が何よりの宝になっています。
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