【2019年度 全日本学生柔道優勝大会】観戦。日本武道館は、懐かしの雰囲気でした。
今年は2019年、私が学生で現役時代となるのは「昭和63年」であり、平成ではないもうひと昔前のお話となってしまう。
当時の話を「ああで、こうで、どうで…」なんて話すことは無いのだが、でもこの日本武道館を前にして大学生らが正面巨大看板の前で整列し記念撮影をしているのをみると、やはりあの日の前模様の中での若かった自分を思い出してしまう。
京都から高速夜行バスで東京入りをし講道館でアップ。都内での行動も思い出すことが出来る。記憶は鮮明だ。
それから30年近く経ち再び日本武道館で繰り広げられている優勝大会へ。
長男が在籍する大阪産業大学は今年関西地区で2位通過となり、物凄い快挙で全国大会に挑むことにある。
私も母校大学が京都であり4年間連続して「全日本学生柔道優勝大会」には出場したが、万年関西ベスト8での出場であり、本戦の蓋を開けたらめちゃんこ強い大学ばかりと7-0完敗だった思い出ばかりだ。
優勝大会に出場する事が目的であったので近畿予選が済んだら、気が抜けた思い出すらある。私にとっては、そんな低いレベルの話しか出来ず、でやっぱり息子が在籍するチームの応援にチカラが入ったのである。
今回、私は日本武道館に行く予定を直前まで組んでいなかった。神奈川県立武道館で高校生の国体予選の審判に行く予定であった。審判を終わらせてから、都内で内村先生や宮本先生らと合流する事をかんがえていたのだ。
しかし、その考えに助言してくれたのが宮本功三先生。
「慶ちゃんよ。海の同期が団体戦で頑張るラストに近い全国大会なんだから、応援行かなきゃ‼️」と。
我が家に泊まりに来たり、大阪出張時には晩御飯等食べに連れて行った連中だ。全国大会の舞台をしっかり観て応援してあげなくては…と正気に戻る。
「審判は、これから何時もお手伝いは出来る。しかし、海の同級生の活躍はもうこんな場面では観られないよ」付け加えて言ってもらった言葉が胸に刺さった。
日本武道館に到着しすぐに試合会場へ入り、選手脇まで降りる事が出来たので身近に応援することが出来た。
ハキハキとした大学生。顔見知りの学生は皆規律良い挨拶をしてくれる。
長男、本当に素晴らしい環境で4年間の柔道生活を送らせてもらったのだなっ、と試合が始まる礼の瞬間、実はウルっと来てしまった。
試合展開は監督が的確なアドバイスを投げ、コーチが次に繋がる選手に声掛けを続ける。纏まったチーム、出来上がっているチームワーク、そんな事を随所からみえたのだ。
試合は終わり、キャプテンが挨拶に来てくれた。
「応援ありがとうございます」海の同級生や、ひとつ下の強い選手たちも個々で挨拶をしてくれる。
長男と私は高校時代に乱取りをしても、まだ負けなかったが、いつしか全く刃が立たない選手になっていた。こんな素晴らしい仲間達と切磋琢磨して作り上げた人生の人脈や精神力に私が親としてみんなへ感謝したい。
軽量級なので団体戦では無理な体力の長男。しかし、これからもしチャンスがあるならば、体重別大会に選考してもらえる様な死ぬ気の努力を重ね、同期、チーム、部内全員で笑い合いながら半年後の卒業式を迎えて欲しいと願う。
大阪産業大学柔道部に進めて親として本当に良かった。部長、監督、コーチ、部員皆様に【感謝】です。
ありがとうございます。