【父の日に家族からプレゼント】予想していないサプライズに愛。
「今日、仕事場から何時に帰ってくる?」次男坊から珍しく家族グループLINEにそんな書き込みがあった、日曜日の夕刻。
ご来店客も少なく、この日は早めにレジを閉め帰宅する準備に。こんな時に限って、雑務が急に入ったりしたが、いつもより早い帰宅をしたのでした。
「ただいま」発声のの返答は女房からしか、ない。あらら…。どうしたものだろうか。荷物を部屋に片付け、手洗いをしてリビングに入る。
次男坊は海老名へ遊びに行ってる、との事。何だよ、あのLINEメッセージは何だったんだ…と思いながらも、まあいいや、とテーブルに着く。
するとダンボールが私宛に届いていた。釣具メーカーからかな?と宛名を見てみると、長男夫婦からの「父の日プレゼント」であった。
まぢ?嬉しいじゃん。中をさっそく見る。
《霧島ハイボール》と《サウナキャップ》。焼酎ハイボールが缶入りになってリリースされているんだ。まあ珍しい。霧島はよく炭酸で割って飲んでいた。
最近はノンアルジジイになっており、夜の晩酌は無しが多い。飲んでもコップ1杯。それ以上は眠たくなり、また寝る前の愛犬散歩に支障が出る。だから自宅ではまず飲まない。
…しかしだ。
こうして『父の日プレゼント』をいただいた以上、味を確認しお礼を伝えなくてはならない。グラスに氷を入れ、プレゼントされた霧島ハイボールを注いでいく。
注いでから気付いたのだが、いただいたダンボールの中に、ブレンドが違う種類が入っていた。ならば、どちらがどうで、そちらがああ、と伝えなければならない。
勝手な使命を作り、両缶を飲み比べてみる事にした。その身勝手な都合を言いながら飲もうとしている私を妻が端から見ているが視線を無視する。
グラスに注いだゴールド缶の霧島ハイボール(まろやか)を口に含む。「霧島だ」…が正直な感想。次にシルバー缶の(さわやか)を口にする。
「爽やかだ」…が率直な感想。
ベタな霧島味は(まろやか)種として、飲みやすさを強調した感じがある(さわやか)種は若者受けする柑橘系なイメージすらする味にまとまっていた。
どちらも美味いが、現在の私好みは(さわやか)種かなぁ。それにしても、飲みやすい焼酎ハイボールだ。こりゃ、危険だ。いくらでも飲めてしまうぞ。
ふた缶開けてしまったので、ふた缶共に空けなくてはならない。全て好都合に話を運ぶ平松慶。独り言で呟くのだが、素晴らしく無視を続ける女房。まあ、触らぬ神に祟りなし、だ。
絡まないのが一番だろう作戦なんでしょうね。
女房からは枕を父の日プレゼントにもらった。「これで静かに早く寝て」そんな思いがあるのだろうか…、でも有り難い。
《霧島ハイボール》2本はなかなか効いてきた。
あかん、もう寝たい…と思ったタイミングで次男坊が帰宅。「はい、これ」と必要最小言語にて渡された紙包。中を開ける。
「冷える枕カバー」。女房は枕。次男坊は枕カバー。長男夫婦は早く寝てくれ、のアルコール…。何となく家族からいただいた『父の日プレゼント』がリンクしているのが笑えたし、それが今の私なんだな、とも取れる様に感じたのでした。
あっ、そうそう。長男夫婦からは、もうひとつプレゼントがあった。それは《サウナハット》。
毎週仕事後の唯一の楽しみが仕事後のサウナ。一番楽しみにしている嗜好時間でして、それは家族みんなが知っている。だからサウナハットをくれたのかな…ん?。
待てよ。
1)サウナハットでサウナに入り…
2)サウナから戻り、霧島ハイボールを飲み…
3)冷え冷えの枕カバーで…
4)新しい枕でさっさと寝ろ。
こんな絵図が描けた私の性格は、もしかしたらクソなのかもしれない…ですね。最低だ。よし、性格を正してみよう。
1)サウナハットでサウナに入りリラックス。
2)サウナから戻り、霧島ハイボールを飲み、お疲れ様。
3)冷え冷えの枕カバーで寝付きから気持ち良いでしょ。
4)新しい枕で疲れた身体を癒して下さい。
これがきっと家族からのメッセージであり、父の日プレゼントになったのだろう、と無理クリつなげる様にして、今年の『父の日』を喜んだのでした。
家族みんな、有難うね。