私が育った老舗【妹尾道場】へ小学生に柔道指導へ。
名古屋での諸用を済ませ、ホテルにチェックインをして、直ぐに金山駅から瑞穂区へと向かった。ホテルのバッグには、柔道衣を持参しており、私の育った老舗柔道場である【妹尾道場】に向かう。
妹尾道場は、月、水、金曜日に柔道の稽古があり、小学生から一般の方まで元気に柔道稽古を行っております。
まだ明るい6時半に道場に入る。『こんばんは〜』妹尾師範にご挨拶。
『慶、よく来たな!今日は少年部から頼むぞ』妹尾師範はとても優しく、小生が道場に通っていた頃から、全く変わらない人柄。
小生、背中に超音波を当てて頂き、7時に近くなるにつれて集まってくる小学生を待った。
『黙想』稽古が始まる。柔軟から、回転運動、等と一連のアップを観ていると、師範から「見てやってくれ」と。
今日はいつもの指導者が少し遅い様で、厚かましいかなっと思いながらも、柔道指導をやらせてもらいました。
打ち込み。この動作から、気になるトコロを指導。
小生、小学生の指導の勉強がしたくて、指導者ライセンスや日体協の指導員ライセンスをいくつか取得した。
指導員として、かわいい小学生を預かる以上、指導する側もしっかり勉強をしておかなくてはならない。
昔ながらの指導、もちろん大切なのだろうが、現在認知されている「指導要項」を確実に把握し、そこで得た知識を小生の持つ「経験」と合わせて、1時間半弱の小学生の柔道指導を行いました。
めっちゃ勉強になりました。たった1時間半弱なのに、真剣に指導したからだろうか、汗がたくさん流れていたのが、自身でも驚きであった。
子供達は、最初は照れなのだろうか、なかなか前を向いてくれなかった。でも、子供達の目線に合わせて、励ましながら、ヤル気を持たせる。
集中力を閉ざさない様に、これを常に頭に入れて指導していく内に、どんどん子供達の視線が小生を見る様になり、稽古の最後にはとてもまとまった良い雰囲気で終わる事が出来ました。
稽古終わりの『黙想』の後、子供達全員がひとりずつ『有難うございました』と言いに来てくれ、次の青年部迄の少しの時間に、ご父兄の方から「また来て下さい」「今日は、いつになく、子供達の姿が違っていました」とお褒めの言葉までいただけました。
この言葉が、とにかく嬉しかった。
既存の指導者の方に、申し訳ないと思いながらも、少し小生なりの稽古を伝え、また必ず【自分の道場】に来て、恩返しをしたい、と強く感じました。
小生、柔道の技術など全く持っていません。
しかし、道場に感謝の気持ちだけで、子供達と向き合えました。この気持ちが今は子供達に伝わらなくても、この子供達が大人になり、自分の育った道場にひとりでも返って来てくれる事が、今は1番の願い。
青年部では、小生を作り上げて下さった、溝口敬三先生も柔道衣を着られ、中学生や一般の方と共に汗を流されていました。
小生も、しっかり中学生の生徒達と乱取りをして来ました。前回来た時は、まだ白帯だった中学生も、黒帯を締めて貫禄が出て来ていました。
自分の育った道場…。ここは、一生恩返しをし続ける場所なんだなっ。自分の道場が、いつまでも続いてくれる事が、小生や妹尾道場門下生の願いだろうし、それを続けていかなくてはいけない。と思いながら道場を後にしました。
「先輩!次は来月待ってます!」関山先生が帰りに言ってくれたが、なかなか神奈川からは遠いなぁ〜…。
でも、せめて月イチは、行ける様にしたいと思っていますよ。せめて…月イチ。