『つけてみそ。かけてみそ。』宇宙食【名古屋メシ】自宅でのアウェー感極まりない。
久々に【名古屋ネタ】を。
最近、仕事や柔道を絡めた動きで名古屋に行けておらず、名古屋ネタはご無沙汰の状態。そんな時にお客さんが名古屋へ出張に出かけられた様で「平松さん、よく名古屋ブログ書かれていますよねっ読んでますよ。どうぞ。お土産」と、この『つけてみそ。かけてみそ。』をお店に持って来てくれました。
これ、名古屋のソウルフード。赤味噌ベースで揚げ物をいとも簡単に「The Nagoya」へ変身させてしまう代物なのだ。
これを頂いた夜、さっそく豚肉を購入し、フライ(とんかつ)にする。
チビ(次男)女房は久々のとんかつに喜んでいる様子。小生、その姿を見ながら「今夜は赤味噌パーリーや!」と密かにニヤニヤ。
何も知らされていない次男と女房はとんかつが出来上がるのを待つ。そんな勢いで「とんかつ」は揚がり、当たり前定番のキャベツ千切りを平たい皿に添え、その主役にとんかつを偉そうに置く。それなりの盛り付けは完了。
何も知らされていない次男と女房はソースでとんかつを食べ始めた。ふむふむ。
そろそろ出しても良いな、と自己発射し…とあるチューブ物を出し、別皿に列べたとんかつへ無尽発砲気味に「つけてみそ。かけてみそ。」を投射。チビ、女房、その光景に唖然…。
真っ黒い不気味な液体が、揚げたてのとんかつを支配する。どうやらこの光景はまるで「ありえない」とでも言いたげな二人の視線を完全に無視し、添えられた寂しそうなキャベツの千切りと共に、真っ白な白米に一度乗せて、口に運ぶ。
「う…美味い。」(うみゃいがやっ)名古屋市長の河村さんの話し方は汚く苦手であるが、この黒くてグロテスクな、全てを支配した感が強い「つけてみそ。かけてみそ。」の甘い味はたまらなく美味しく感じてしまう。
「お父さん‼️大丈夫❓宇宙食なの、それ❓」次男は小4。
目で見て感じた事をそのまま口にする年齢。小4のチビには、このグロテスクな姿はまだ早かったかな。いや、刺激的だったかな。悪夢を植え付けてしまったかな。そう思いながら白米に乗った黒い異物に支配されたとんかつを口にしながら女房の顔をみると、口を開いたままの姿で小生の一部始終を監視。
「父さん、辛くない❓」女房は振り絞る勇気の言葉が、これであった。
二重でパチリとした女房の大きな眼は更に大きく見開きながら、瞬きひとつなく小生を見てる。我が家で「宇宙食」と呼ばれる「名古屋メシ」を此れ程まで間近でしっかりみれた驚きか、ウチの旦那は味覚がおかしいのか?という不安をからめながら、ただただ無心に小生をみつてるだけであったのだった。
「つけてみそ。かけてみそ。」
まるでマヨネーズに対抗するが如くの小太りチューブに詰まった代物。
当分「ひとり宇宙食」を堪能出来る喜びを白米と、グロテスク液が乗ったとんかつを口にしながらほぼ完食したのでありました。