【アングリングvol.161〜2000年解禁レポート】2000年4月1日発行
週末が雨予報だと、ちょっと気持ちが凹んでしまうんだよね。別に週末がお休みなわけでは無いし、午後からお店でお仕事なんだけど、しかし雨予報は気持ちが重くなる。
緊急事態宣言が徐々に解除され始め、他県はゆっくりと元の日常生活に戻そうと動き始めており、それはそれで羨ましく神奈川在住の私はその状況を羨ましくみてしまう。船宿さんの開始に伴い、釣果がSNSで確認出来る。自粛更新をしていると思うけど、それでも釣果をみていると、指を咥えてしまいそうだ(笑)
自粛生活に慣れたことで「我慢」の幅が広くなったけど、様々な釣行が全て流れ、4月からの予定はキャンセルばかりだから解除された際の反動が怖いなっ。
航空会社もゆっくりとだが動き出したし、船宿さんも営業再開が見受けられる。そうなるとフィールドの匂いを嗅ぎたくなるのが性分で、先ほど今後の予定を組んでみた。
北海道オホーツク海、積丹半島、山陰エリア、北九州、玄界灘、沖縄…ザッと釣魚に合わせて釣行スケジュールを組んだら恐ろしい予定になってしまった。それでも行き足りない…。海外はまず無理だろうからその勢いは国内で消化しなくてはならない。
そろそろペンリールのGTロッドも開発テストを始めないといけないし(これで沖縄釣行が増える)トルクジギングロッドの追加機種のデモンストレーション撮影(ライトモデル)も必要。更にそろそろ発売になるだろう、ABUの《微弱(ビジャ)メタル》の宣伝釣行やヒラマサ、マグロ用キャスティングロッド(今、ほぼテストが完了しているモデルが5機種あります)のムービー撮影も必要だろうし、関連原稿のスチールも。そうなるとめちゃんこ忙しく動き回らないと来年の新製品発表への広告関係が追いつかないのだ。
何たって、一年の半年を自粛(もしかしたら、もっと自粛期間が延びたりして…)してロケ等の外出が出来ない環境なので私の絡む関係もそうであるが、大手メーカーさんなんかは超大変なのだろうなっ。餌釣りでも総合タックルを扱うメーカーはどうなるんだろう…。
そんな事をスケジュール帳に消せる様に鉛筆で書き込みながら気持ちをワクワクさせていました。北海道は本当は今日、すでに向かっていた予定でした。
札幌で取引先様の展示会があったのでそれに合わせてサクラマスジギングの撮影、その足でオホーツク海に向かい、お店の「サクラマスジギングツアー」に合流し、始めて体験するサクラマスのジギングを楽しんじゃおう、というスケジュールでした。季節モノの魚なので、じゃあ8月に自粛が解除になるから、8月にサクラマス釣りに行きますよ、とは言えないのがツライのだ。回遊性の魚なのでこの時期でないとまず無理な釣りなんだよね。
だから8月に変更してブリ狙いでツアーを組み直していますが、ブリ狙い以上に「トラウトゲーム」へのワクワク感が猛烈過ぎ。《平鱒 渓》が心の中で暴れまくっている。
トラウトの楽しさが年を増す毎に大きくなって来て、今年も、来年も、毎年、と欲が止まらなくなっているのだ。タックルも増えて来た。
トラウト用のミノーなど30代はザウルスから送ってもらってはいたが、それほど猛烈に川には向かっていなかった。そのミノーも誰かにそっくり貸して戻って来てないし、その誰か、も忘れてしまっている…。
その程度のものだったが、ここ数年は北海道の魅力が強烈過ぎてインターネットでもトラウトメーカーのHPばかりみちゃってるのだ。
今年も夏のトラウトになるだろうから、それが目の前の楽しみかなっ。
島根や北九州へは、やはりヒラマサで行きたい。春に入れなかった分、じっくりと時間を費やす事は無理かもしれないけど、必ず抑えておきたいフィールドだから、ね。ヒラマサを狙いに玄界灘は定期コースで向かうけど、そのタイミングでキャスティングの取材もしておかないと。
これを半年でやる、さあ出来るか?
やらなくてはダメだろうし、必死に動き回るしかない。雨の予報はユウツになるけど、でもこうして仕事の事を考えていれば、気持ちも晴れる。常に前向きでポジティブに。
もう少しの辛抱。我慢だ、今を乗り越えて事態が終息になれば、いくらでも取り返せる。そう思って前進あるのみ。
来年の今頃は、笑って一年前を振り返りたいな。オリンピックで盛り上がる直前の関東で、ネッ。
【データ】
誌名:アングリング vol.161
出版社:株式会社廣済堂出版
編集長:伊藤 裕
毎月10日発行
2000年4月1日発行