【追跡!TV番組《池の水ぜんぶ抜く》収録後の池は…】半年後の池を見てきました。

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【追跡!TV番組《池の水ぜんぶ抜く》収録後の池は…】半年以上経った池を見てきました。

2020年2月19日に「いいぶさ日記」で更新した[【TV番組《池の水ぜんぶ抜く》収録後の、池は…】報道後の実態は⁉️]をリポートし半年以上が経過。

水中生物もこの時期であれば活発に動いているだろう、目視のみになるが、チェックして確認できる生物はどんな生き物がいるだろうという事がとても興味あり、実際に立野台公園の池に行って確認してしてきました。

今まだ外気温32度を越す神奈川県座間市。蒸し暑さを越えて身体に影響の出る危険な暑さだとNewsでは連日訴えている。この暑さを池の鯉はどうやってたえているのだろうか、それも気になるところであった。

池の周りを歩いてみる。池の水はまず、人工的に巡回されている。音を立て大きなポンプを使い、高い位置から排出し、低い位置で吸い上げるという、当たり前に簡単な仕組みで循環されていた。

しかし、水色はグレー系に近い色で緑黄色が見当たらない。太陽光は足りてるはずだから、もっと水中で光合成が行われても良いと思うのだが…本来なら真緑になっても良いと思うのに。人工的濾過でもされてるんだろうか?

素人目にはわからなかったから、公園内の植物を整理されてる市役所からの委託外部作業員の方に聞いてみたが、もちろんわからない、との返事だった。

懲りずに池の周りを歩いてみる。公園内は作業員の方々がとてもキレイにしており、清潔感ある公園に感じる。池もそれほど悪臭などはなく、至って普通と言いたいのだが。だが、しかし…。

何となくであるが、池の水自体が自然濾過されていないので酷い言い方をすると「テーマパーク内によくある、アトラクションと合わせた雰囲気作りのための池」に見えて仕方がなかった。

どう言ったら良いのだろう…うまく言葉で表現は難しいのだが、池に生々さが感じられないのだ。


パタゴニア Photo: Jeff Johnson

池の縁によれば、ヒト慣れした鯉が口を開けて寄ってくる。鯉だけが何匹も寄ってくるのだが、そこだけでも何か変なのだ。

例えば、鎌倉にある鶴岡八幡宮の池。ここは年間何万人と観光客が訪れ、鯉にやるエサまで売っており、観光地によくある、エサやり場で池全体を見渡す事が出来るのだ。

ヤンチャな私は鶴岡八幡宮から徒歩5分の場所で住んでいた事があり、夜にセル瓶に味噌を入れて沈めた事がある。(※もう30年以上前の事です、お許し下さい。ゴメンなさい)

先日も鎌倉の実家に帰った際、八幡様の池を見たのだが、30年前と何ひとつ変わらない池の様子がそこにはあったのです。それは、パンやエサ欲しさに寄ってきた鯉や亀の中に混ざり小さなクチボソ類や沼エビがたくさん確認する事が出来たのです。

そう、30年前の池と全く変わらない姿がそこにはあり、池自体の生物たちが元気に共存しが生きていたんですよね。蓮が生茂り、護岸された池縁には緑葉苔が付き、沼エビがそれにたくさん付いている。生命感のある池でした。

しかし、座間の立野台公園の池は、周りには菖蒲なども整理して植え込まれ、安全性高いキレイな池でした。巨大ポンプで水を汲み上げ「いつかは、ホタルが…」だなんて看板まで出ており、理想的な公園池でした。

でもホタルの繁殖に必要なカワニナ(巻貝の仲間)は繁殖出来るのだろうか。

座間市は神奈川県内でも有数な湧水がよく出る街。坂も多く古くから湧水が有名な場所で、湧水が出ている番神水周辺には清水が小川となり、カワニナも私は確認していますが、まあなかなかお世辞にも立野台公園の池はまだまだ程遠い池だ、と感じています。

実際に座間のキレイな湧水エリアを見て回り、立野台公園も見にいっての、報告です。池を滅亡させた代償は、果たしてどうなるのだろうか、と見続けるしか今の私には術がないですが、現状はとても生命感のない池だ、と言いきれてしまいます。

昔から25000分の1の地図を片手に、私は沼や池に釣り場を求めて彷徨う事が大好きでした。山奥や、人里離れた様な場所にある農業用溜池なども釣りに向かうのが大好き。

小学生の頃は、片道2時間を当たり前として自転車で池回りを毎週のルーティン、大人になっても地図を持ち、車を使い関西〜四国〜山陰〜中国、と地方を回り池を求めて動いてきました。だから。

だから、生きてる池とそうでない死んでる?活性化の無い?池を見分ける事が少年時代から大人にかけての学び続けた事なんですよね。

池を見るチカラ、たぶん他の人よりも長けてると思うんです。だから言ってしまうんです、立野台公園の池は死んでる、と。

ただ、誰が逃したか知らないですが、明らかに逃がして人工的繁殖をさせただろう魚類を発見しました。肉眼で見つけました。

30数年前みたく、鎌倉の鶴岡八幡宮の池に仕掛けた様にセル瓶を沈めたわけではないので画像や証拠は掲載出来ませんが、間違いなく「えっ?なんでこれがここにいるの❓」と声を出しちゃう魚類が生息しており、嬉しく感じた反面、また誰かが逃したんだ…と寂しい思いに駆られました…。

この池で明らかに不釣り合いな魚が生息している。これ以上書くと、私の様な輩が捕獲に走ってもいけないので、どうしても気になる方は、自分の目で確認してみて下さい。

私はこの魚類との出会いと、沸きらない池の中の環境をまだまだ追っていきたいと思います。ヌマエビがなぜこんなに居ないのだろうか。この池に流れ込んでいる小川にはたくさん生息しているのに…

私は今年ヌマエビの繁殖に成功しました。3つの金魚鉢で試した結果です。これは秋にまた書きたいと思っていますが、水中濾過やポンプを使わずとも、普通に魚類、エビなどの甲殻類は繁殖します。

立野台公園の池には、繁殖出来ない環境なのでしょうね。そう寂しく池をみて回ってきた報告でした。

このネタは引き継ぎ掲載していく予定です。

池の批判をするだけでなく、いつか私自身がワクワクして覗き込むのが楽しみな池になってもらいたい、という夢を抱き続けていることだけです。だから、見続けます。

パタゴニア

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