【質問Q&A:マグロジギングのタックルについて】平松慶のタックル解説。

Goldic

【質問Q&A:マグロジギングのタックルについて】平松慶のタックル解説。

御蔵島釣行時のタックル質問がメッセンジャーを通じてありました。

今回は、ヒラマサの10kg以上、カンパチの15kg以上、キハダの20kg以上を推定してのタックルチョイスをして御蔵島に挑みました。後半、自身がヘバってしまい、意欲低迷になってしまったのが反省ですが、今回使用したタックル解説をします。

これまでの、私が知った御蔵島の様子を先に伝えておきます。

御蔵島は、黒潮がドストライクに入る場合と、冷水域にかかってしまう場合があり、黒潮のなんらかの影響がある方がやはり魚影の活性は良い。

また狙う水深は100〜150mラインが一日の内で一番回数が多い。もちろんシャロー(100m以下)にも入るが、あまりしつこくはやらないのが、毎回。

島と向き合い、潮の流れがどちらからかをなるべく早く読み取る。

島から推す様な潮なのか、八丈島方面から指す潮なのか、その毎回で即座に読み取り、釣果にムラがある様な場合なら、潮の変わり目や風と船との関係も意識してしゃくる様にする。

ジグサイズは過去深場を狙いたい時などは400.500gと使っていたが、Ksジグの様な水切れが抜群なジグでなければ、辛かった思い出が多い。

春からの狙いはスタートになるから情報も釣果も派手になる。しかし、秋に入った御蔵島は、15kgまでのヒラマサが面白い様に釣れたのも記憶に深い。

入れるなら、秋口もまたやりたい。そんなフィールドを頭においてのタックルセレクトです。

パタゴニア

【平松慶ワンピッチスタイルのタックル】

●ロッド:PENN トルクPHK-63M
ピュアフィッシングからリリースされているジギングロッドの2種類のうちで、硬い方。
超ファーストテーパーから伝わるベントカーブはリール手前のバット部分にしっかりした張りを持たせているので深場でのヘビーメタルジグ操作がとてもしやすいのが特徴。

派手なしゃくり動作をしなくても、ブランクがメタルジグを踊らせてくれるアクション伝達をするから、ジグアクションは安心。
またヒットしてからのやり取りは、たて過ぎない様にするのは当たり前の事だが、魚が突っ込んでいく時の腹部にロッドエンドを当てて支えるポジショニングからも浮かす復元力は素晴らしいもながある。

今回、18kgまでのキメジ(キハダマグロの小さなサイズをキメジと呼ぶ)であったが、リーダーとフックの信頼性を確認するためにフルドラグで挑んでみてあらためてロッドが魚を浮かす強さを感じたのでした。

●リール:PENN スラマー3 6500.同HS
ノーマルギアとハイギアを使い分けてのリール選択。ロングタイプのメタルジグにはノーマルギアでシルエットを意識させての見せ方。
ハイギアタイプはショートタイプのメタルジグで、ジグの機敏性を水中で演出したかったから。

この使い分けの意味は、御蔵島は水深があるポイントなので、ワンパターンのジグアクションでは探りきれないから、ロッドのパワーは同じ物にして、リールの回収スピードを変えてジグ形状を添わせた狙い方にしたかったから。あくまでもターゲットはヒラマサであったが、結果はキハダばかり。

これも釣りなのでグズグズはないが、キハダでもヒラマサでも、同じ考え方を持って挑んだ事は間違いない。

●ライン&リーダー:サンライン PEジガー8HG 4号松田ブラック12号,14号
PEラインの4号という号数は今更私は変える気もなくどこに行こうが4号なので、あまり細かな説明は出来ない。お許しを。

今回は、リーダー強度を再確認したかったので、どれ位の強度でやり取り出来るかを練習したかった。実はヒラマサ狙いで魚礁80mラインでヒラマサが魚礁に走り2連発、飛ばされた(切られた)悔しさがあった。根擦れによるラインブレイク。情けなさ満開。これを阻止する練習をするのはライン強度を身体で覚える事。

事前にキハダマグロが爆釣している情報を得ていたので、キハダを釣まくり、リーダー強度を身体にシミつけておきたかったのだ。だから、今回はシリーズ最大となるサイズのブルーチェイサー11/0というサイズのみで挑んだ。

それ以上デカイものも、小さいものも使わず、シングルフック11/0ワンサイズだけを徹底した。

フックのところで詳しくまた解説しますが、シングルフックとリーダー強度を私の考えは魚に対して1:1にしたかったから。リーダー強度は、ダイレクトに魚の動きを受け止める。フックは掛かり所によってチカラのバランスが変わるからテストにならない。それをふまえて松田スペシャル12号を使っての、テストだったが、これが私の中でフロロカーボンリーダーの絶対に1位だと断言したい。

絶対に『強い』。これまで20数年オフショアジギングをしてきて、たくさんの各社リーダーを使用してきたが、最強に強く、最大に良いリーダーであると断言したい。それほど強くしなやかなフロロカーボンリーダーであると実感した。

これまでもずっと使って来ていたが、リーダー強度を信じて『止める時と、行かす時』の判断と言うか、勇気が足らなかった。なぜなら、こうした実体験テストが少なかったから。

でも今回、釣れ続くキハダマグロで練習させてもらい、最高のデータを、身体に刻むことが出来た。強いです、サンラインの松田スペシャル。

●ルアー:K-FLAT
Gummy220g,250g
Gummy-fat235g.250g(test)
KEI-Jig235g
KEI Jig シャープ200g.235g

ピュアフィッシング 微弱(ビジャ)メタル 230g(test)
メタルジグについては、また詳しくページを設けます。しばしお待ちください。

●フック&パーツ:オーナー ハイパーワイヤー♯7、ソリッドリング6.5mm
JS-39 ブルーチェイサー11/0

今回は、リーダーの部分でも書いた、シングルフックのカルティバ 《ブルーチェイサー11/0》一本勝負がどうしてもしたかったから。

これ、いつか必ず掛けてやる、と誓う巨大ヒラマサをジギングで何としても取ってやりたい、と言う思いからの考えで、市販されているシングルフックが私の中で絶対条件であった。

以前は自作してアシストフックを使っていたが、あくまでもそれは自作の強いモノだからでしょ、的感覚で見られたのが悔しいのと、スポンサーが販売している製品の最大なる強度確認、安心をお伝えしなくてはならない使命があったから。

だから、マグロの様な掛けてからの引きが強い魚をたくさん掛け、どの位置に掛かっているのか、も把握し、掛けてからのやり取りも考えながらの針がけを練習した。

昨年までよく使っていたシワリのWフック6/0だと、2本掛けているという不安に魚礁で魚の走りを止めきれなかった悔しさが忘れられず、強靭なシングルフック1本でどう魚を寄せ切るか、魚と自分との線のやり取りをあらためて練習したかった。それが全て出来たのが今回の実釣。

ファーストバイトで吸い込む様な捕食時に、すでに11/0と言うフックサイズでも針は口内に吸い込まれており、リーダーと、魚との一瞬の角度の違いが発生した際に針掛かりになる。

ジグの振り抵抗もそれに沿う。そこからガッツリと針先が貫通し、貫通するのが何匹も釣って理解でき、ブルドラグでのやり取りも行えた。カルティバ 《ブルーチェイサー11/0》抜群のフッキング力を持っています。

【追記】

こうしたタックルの私感になりましたが、書いてみました。いつもなら、質問をコピーして貼り付けてのページ作成でしたが、今回はザックバランに教えて…とあったので、私なりにブロック分けをして解説させていただきました。

メタルジグについては、またあらためたページで細かく解説していきたいと考えておりますので、しばらくお待ち下さい。以上になります。何かの参考になれば、幸いです。

パタゴニア プロビジョンズ

タイトルとURLをコピーしました