【Q&A マフグは、ホッケやスケソウと同じ様に。】ジグ操作と外道の層が決めて。

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質問がありましたので、実釣経験と、思考を添えてお答えいたします。

【Q&A マフグは、ホッケやスケソウと同じ様に。】ジグ操作と外道の層が決めて。

初めてオホーツク海紋別沖に入った時に、あまりにもマフグの多さに驚いた記憶が深い。

定かでは無いけど7年位前だったかな。ソルトワールド《連載ヒラマサワールド》取材で訪れた時の事で今もしっかり当時の様子は思い出せます。

あまり派手な地形の変化がない紋別沖。時間帯で起きる潮流の潮目にベイトが溜まり、それにブリが捕食を求めて回遊してくるのがポイント探しの根本だ、と把握。

ただ、ベイトが溜まる位置には間違いなく他のフィッシュイーターや魚種も集まる訳で、魚等にとって、環境の良い場所。こんなポイントを選んでブリを探しに回ります。

紋別沖に入る事を重ねていき、マフグの群れに対して同泳するブリを選んで狙っていくテクニックが身に付いてきました。

最初の頃は私も多くのマフグを釣り、マフグの捕食行動を学びました。メタルジグがどんな動きになった時にマフグがアタックして来るのか…。

マフグを避ける為にはマフグの動きを把握しなくてはならない。すると、あるひとつの同じ行動が読めて来ました。

ブリの捕食態勢は、追うベイトに対して後方向から口を使います。

マフグはと言うと、上・下の動き、そして落ちていく時に付いていくヘリコプターの様な動きで追い興味を強く持ち反応して来ます。

それがわかったタイミングでジグアクションをホバーリングではなく、水平ラインをキープする様なジャークに徹してみました。

一般的な「ジャーク」はバーチカルで1回しゃくり1回巻く…といったリズムが基本ですが、そのジャークをすると、ラインスラッグが発生しジグの動きに屈折が入ります。

屈折時に一般的にはバイトが発生すると言われていますが、この場合それをしてしまうとマフグの餌食になってしまいます。

ジグがボトムに落ちていくタイミングで相当な数のマフグが一緒に着いて行っています。着底しラインスラッグを取りながらジャークを始めるのですが、ここからが肝心。

狙いたいのは、ブリ。

ブリの捕食態勢は後方から。ブリもマフグも後方からを意識してジグに反応してくるので、ジャークのスピードを早めます。これが、難しくて。

単純に高速巻きをジグに与えるのではなくて、ジグの移動スピードを瞬発で上げてやる。ジャーク幅をワンピッチの幅よりも長めにして、その移動スピードを速めてやる事が一番のフグ対策になるのです。

マフグは一定のスピードのモノに対して、合わせて着いてくる傾向があります。だからマフグが一瞬の速さを嫌う様なジグワークをしてやる事で捕食行動が薄れます。

船縁までジグに着いてきたマフグを見た人は多いはず。しかし、その時に回収スピードを速めてやると、ジグを諦めてマフグはボトムへと戻っていきますよね。

これを平面化(垂直姿勢)してジグ操作してやる事がマフグ対策になってくるのです。

どんな釣り座でも、私はマフグが多い時にはジグを出来るだけバーチカルにならない様に遠投します。

いわゆる「斜め引き」です。

船からジグを操作する際、水平ラインをキープしてジャークを続けることは不可能です。

しかし、出来る限りジグのトレースゾーンを長く置き、バーチカルにならない様にする事でジャークスピードとメリハリを付けられ、マフグ対策になるのです。

また、ブリを食わす事を意識し過ぎてジャークスピードをゆっくりしてしまうと、ブリより先にマフグにやられます。

自然界において、魚の捕食スピードは相当な速さ。ジグをコントロールするスピードに比べ、何倍も速い動きで捕食しています。

だから、ブリしかいない(大袈裟に言えば)海域ならば、ジグを見せて口を使わせるテクニックがありますが、ブリよりも多く生存しているマフグがじゃれやすいスピードでシャクっていても、好結果は望めません。

前回の紋別沖でのブリ釣行時に直ぐにわかり、私はほぼマフグを釣りませんでした。これが結果に結び付きます。

パタゴニア

サクラマスジギングを近年やる様になり、感じたこと。

相当な数の外道魚の中にサクラマスも混ざっているのだ、と言う事。あくまでも私は北海道でしかサクラマスジギングをした事はないのであまり偉そうには言えませんが、このサクラマスジギングとオホーツク海域のブリゲームは似てるなっと感じています。

サクラマスジギングでベイトタックルを用いた時と、スピニングタックルで狙った時の外道の捕食率は圧倒的にベイトタックルの方が多いのがわかった。

意図的にジグの巻き上げを速くしたり、遅くしたり、と試している時が一番面白い。

釣れてないからこうしろ、そうじゃない、などをお節介なのか親切なのか、言ってくれる方は有難い…。

しかし私は人と競ったり釣果だけを最優先してる訳ではなく、フィールドに立ち、どうやったら本命を獲れるかを探していたり、またこうして文章にしたいから失敗例や新たな発見を探したくそのタイミングで下手くそなりに考えている。

スケソウタラやらホッケやら、なんたらカレイがクソミソ山盛りに釣れる中、なぜサクラマスがメタルジグに反応するのか、等を解いた時に、私が初めて使った表現が「威嚇捕食」だと説きました。

「威嚇捕食」今では私が解いた理由を皆さんが使ってくれており、非常に嬉しいです。

サクラマスジギングをやり、これはベイト(エサ)を追ったバイトなのか、目の前で見えている物への威嚇行動なのか、と黙って考えながらやっていて、そうしたパターンの違いが感じられたのはとても嬉しかった。

これが釣りの面白さなんだなぁ、と実感したのも記憶が深く残っています。

マフグとホッケやスケソウタラ、なんたらカレイとは捕食の仕方や行動などは違いますが、外道の中でいかにして本命を引き出せるか、の理論は間違っていないと思っています。

今回の質問は、オホーツク海でブリを狙う際にマフグ対策は⁉️との質問でした。

マフグか好まないジグアクションを探し出し、本命を釣りきった理由をしっかりわかっていて、初めて「釣った」になると思います。

どこやらの誰かさんは「釣れたんじゃない❗️釣ったんだ‼️」と言っていましたが、それってとても大事な意味が含まれているのも、ご理解いただければ、幸いです。

対象魚に対して、外野(外道)がどの様な動きをしているのか。また、狙う層と外野の行動コントロールにより、狙い方が見えてくる。外野を避けたいなら、外野を知れ。これが本命を意図的に狙う近道だと思っています。

オホーツク海のAさん、こんな感じのQ&Aで宜しいでしょうか。きっとP(ピー警告音)さんは理解出来ないはずですが、この夏秋のブリジギングを満喫して下さいね。

パタゴニア

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keitanhiramatsu