秋はオフショアゲーム最盛期。
11月のベストタイミングを早い時期に船予約しておき、Goldicのお客様を募って釣行会をセッティング。
例年ならカンパチやヒラマサよりもキハダマグロやビンチョウかなっと思いながらも、季節が良いだけに沖に出たら何かしらと出逢えるだろう…そんな考えでした。
お店の常連さんだけでなく、今回はPENNリール試釣会も同時に組んでみた。ここで簡単に私とPENNブランドの絡みと言うか、関係なども触れてみたいと思う。
お客さんが実際にフィールドで使う事は、製品の良し悪し、合う合わない、が一発でわかる。
私はPENNリール製品に信頼を持っており、ひとりでも多くのアングラーに製品の素晴らしさを知ってもらいたかった。
私がオフショアゲームを始めた30年ほど前は海でまともに使えるスピニングリールはPENNしか無かった。
メタルジグを最初にしゃくったリールは当然PENNリール。
国産スピニングリールは一切使い物にならなかった。この時代を少し過ぎてから国産メーカーも必死になり、現在の世界一の位置になったのだが、そこまで国産スピニングリールが上り詰めるまで私も共に歩んできた。
この時期に国内での「PENNブランド」は消滅してしまい、再び国内で盛り上げて欲しいと言う白羽の矢が私に向き、PENNブランドを扱う様になったのです。
せっかくなので、オフショア実釣会で使ってもらいたい。その気持ちが強くPENNリールさんにも釣行会に参加をして盛り上げてもらったのでした。
伊豆網代港の森竜丸さんに今回もお世話になりました。
前回、ピュアフィッシングの動画撮影で5kg弱ほどのカンパチしか撮影で出せなかったので、担当者がカメラを持参するとの事。なので気持ちの中ではリベンジも込めて。
お客さんとの実釣会、PENNリール試釣会、私のリベンジ撮影会、と一度にMIXな釣り予定になったが、まあどうにかこなしていこう、とポジティブに受け止めたのでした。
網代港に3時集合だったので、私は自宅を早く出て車中泊して先入りしていた。2時半頃に起きると、既に皆さん集まってタックル準備をしている。
慌ててレンタル用リールをお客さんに渡して、準備出来たタイミングで出港となった。
向かったポイントは、伊豆南沖。
利島や新島が見える位置にある沖曽根で狙う事に。見る限り鳥は少ない。時々カツオが見える程度。
泳がせ釣りでは連日50kgクラスのキハダマグロが釣れているので、魚は間違いなく居る。スタートから気合いを入れてメタルジグをしゃくり始めた。
海の予報は、前日まではかなり悪い予報でした。しかし釣り場に着くと、そこまで悪くない。マグロ類は少し荒れてる方が私の経験では良い結果が出ていますが、さてどんなものでしょう。
私はキハダマグロ以上に青物が狙いたかった。
ヒラマサやカンパチ、ブリが好き。単純にヒラマサが釣りたい。特に思いの深い伊豆沖でヒラマサを釣りたい。気持ちはガッツリ青物モード。
メタルジグのしゃくりも、青物狙いのしゃくりでスタートした。
水深90m。ボトムに反応あり。ベイトの中を行き来し挑発しながらウロ付く青物をイメージして探っていく。
潮がよい具合にメタルジグと絡んでくれている。ジグを引くストレスが少ない。
「朝イチこれ、食うぞ」としゃくりながら考えていた時に、なんとも見事にヒット。「青物だ」ファーストインパクトですぐにわかった。
最初の1尾は絶対にバラさない様に慎重にやり取りをする。水深90mで底から10しゃくり。狙った通りに食わせられ、掛けたのが青物(この時点では、だろうになる)。嬉しくないはずがない。
ネットですくってもらい、無事5kg弱カンパチをキャッチ。
「朝恵比寿」にニンマリする。
私の1尾で船中皆気合いモード。あの手この手でしゃくっている。今回も女性アングラーが私の後にヒット。試釣リールで新製品になる《スラマー4 7500DX》を使ってもらった。
ハイトルクであり、回転がスムーズ、スラマーよりもブレが少なくて女性でも使いやすい丈夫なリール。
ナイスなカンパチで本人は記録更新。おめでとう御座います。
女性に優しい伊豆南沖。彼女にカンパチを釣らせ、更に船中は皆エネルギッシュになったのでした。
10時半過ぎの潮止まり前に、カンパチラッシュが始まった。ひとり、ふたり、とヒットする。みんなカンパチだ。サイズはどうであれ、ヒットが連続する事は船自体が盛り上がる。
潮止まり前の15分前まで、気持ちよく皆さんカンパチをヒットしていたのでした。
そこからが、恐怖の潮止まり。
私は「釣れるおにぎり」をパク付いて休憩。中弛み時間で皆さんもゆっくりしていた。
潮の動きは、避けられない。このタイミング時にタックルチェックは欠かせない。ラインシステム組み直し人。ジグ種類の交換やフックチェック。それぞれに、ラストまでの時間を有効に使っていました。
12時。再び潮が面白く感じられる動きになってきた。ただ、残り1時間…。ひとりカンパチが釣れていない人がいたので、私も焦っていた。
せっかくなら、全員安打で、と言う気持ち。これは必達したかったのです。
そんなタイミングでお客さんにボトムでウマズラハギがヒット。…底潮は、まだの様だとヒットした魚をみてすぐにわかった。
残り30分。船内は諦めモードの人、ラストに賭けている人、それぞれだった。
私もファーストキャッチで気は楽だったけど、途中はお客さんの釣果撮影や見守る方で時間を使っており、ラストは集中したい。
ボトム層で巨大ヒラマサが私のジグに反応した。リトリーブ後の再着底でフォールするメタルジグをカンパチがアタック…。
ジギングの楽しさは、こんな妄想をしながらしゃくれる。
しかし、いよいよこれでラストの流しになった。船長からのアナウンスが脳に残る。
「ギギギギギィ」ホントにラスト流しでヒットしたぞ。それも完全ボトム付近でバイトがあり、ファーストインパクトは強烈だ。
「で、デカい」と口にした。
ドラグ音が鳴りラインを引っ張り出してリールの撮影はこれで完璧だ。
「他の人は、時間だから上げて下さい」アナウンスがやり取りしながら聞こえる。
みんなが私の周りに集まってきた。注目されている…。私はバラす事がこれで出来ないぞ。ただ、冗談をあまり言えなくなってきたのは、この魚が何かわからなかったから。
巨大なカンパチか、良型のヒラマサか。もしかして、大型ハタ類か…。頭の中は、その3魚種の事でいっぱいになる。
決して魚種をファイト中に言わない様に、そう決めていた。リアルにサメかもしれない。だから、浮かすまでは慎重にやり取りした。
魚が見えてきた。「茶色いぞ。」の声。…サメか、と落胆。でもサメならもっと暴れ倒しているはず。
「キハダだ!」誰かが言った。
「キハダか…」魚に対して失礼なのだが、私は良型ヒラマサが巨大カンパチかと思っていた。願っていた。だから、キハダだとわかった瞬間にささっと魚の顔を浮かせてキャッチしてもらった。
キハダマグロでした。
これがラストヒット。写真やムービー撮影が終わり、港に戻る。船内帰路はずっと「なぜヒラマサじゃなかったのだ…」と結論の無い悩みを考えながらの時間でした。
15時頃に帰港し、実測。30.24kg。良かった。ヒットジグは《KEI-JIG 235g》でした。
ピュアフィッシング撮影のリベンジにはなった。PENNリールも皆さん使って下さった。
ただ。出来るなら…キハダさんよ、お願いだから、ボトムじゃ食わないでよ。勘違いしちゃうからさ。そんな事を考えていたのでした。
今回の実釣会。カンパチ全員安打まで、あと一歩でしたが、皆さん秋のジギングを楽しんで下さっていました。また次をGoldic企画します。
森竜丸 森野滝雄船長、スタッフの方々、本当にありがとうございました。
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