【2/4 アユ生息北現地 北海道黒松内町 朱太川へ】ヘルシーウォーターズキャンペーン。
ホテルで朝食を済ませてから、パタゴニアスタッフの車で黒松内町に向かった。千歳駅前のホテルから黒松内町の会場までは車で2時間ちょい。
私と古巣職場の石川バイヤーはパタゴニア札幌南ストアの中村さんの車で乗せていってもらう。昨夜、かなり呑んだので朝食時はガッツリ食べる事に集中出来なかった。
二日酔いでは無いのだが、午後からフィールドに向かう予定が入っており、アブや蚊が心配…。忘れた「ハッカ油」はドラックストアで前日購入したのですが、夏の北海道はアブとの闘いなんですよね。恐怖…。
黒松内町に到着し、さっそく現地状況の確認から。参加者全員で現場へと向かいます。朱太川では鮎釣りを楽しまれているアングラーがいた。
鮎生息域の最北端エリア。また朱太川の鮎は「日本一味が良い」と表彰もされているほど。川の説明を受けている時「飛行機でわざわざ鮎を釣りに来て下さる方もいらっしゃります」と聞いたのだが、毎月北海度へ釣りに来ている私は何というか…少し恥ずかしくもあったのでした。
案の定、朱太川や砂防ダムをチェックしに向かったタイミングでがっつりアブが飛んでくる。これ、いっちゃん苦手。すぐに長ズボンのテルボンヌ・ジョガーズを穿き、シャツの上からフーディニ・ジャケットで身を守った。先にも書いたのですが黒松内町はブナの木とアユの最北端生息地。
それらを見ながら朱太川水系の河川に無駄に設置された砂防ダムをみて回った。これには建設関係ど素人の私でも「絶対に必要ないじゃん」と思ってしまう…。
完全に川の生態系が崩され、魚道が土砂や流木等で遮られ…問題を直視し考えることが多い。パタゴニアの行動イベントは毎回胸が詰まるのだ。
危機を直視して自身の行動に結びつける。海洋プラゴミ問題で対馬スタディツアーに呼んで頂いた時も、目の前に広がる想像を超えたプラスチックゴミに言葉を無くし、自意識を変える勉強会となったのでした。
対馬スタディツアー時と同じ気持ちが砂防ダムの前で私を覆う。《1% for the planet》で売上の1%を自然保護団体へ寄付している活動をしているのですが、私は北海道の支流への砂防ダムに警鐘を鳴らしている【流域の自然を考えるネットワーク】へ寄付しています。
寄付している先の活動現場を目の当たりにして考えることは大きかったのでした。それだけでも今回キャンペーンイベントに呼んでいただけたのは大きな自身の効果になったのでした。
午後夕方から黒松内町役場で上映される【サクラマスのラストワルツ】までの空いた時間で我々は川に入った。朱太川支流になる細い川に入り、フライフィッシングでヤマメを釣った。
砂防ダムが設置されていない細い支流にはたくさんの魚たちが気持ちよく生息していた。「これなんだ、本来の姿は…」そう感じ、フィールド実釣を得たのでした。
上映会も終わり、今回2日間お世話になる宿泊ロッジへ。ここでみんなと環境に浸り生活する。まずはパタゴニアスタッフやミーティング参加者ら全員でBBQ。飲んで笑い、語りの長く楽しい夜だったのでした。