【2種レインジャケットの違いは⁉️】パタゴニアのレイン分析してみた。
海水の飛沫から身体を守る。急なスコールから回避する。移動時の保温を確保。薮こぎで皮膚を保護。マダニ等からブロックする。旅先に持ち歩く…。
どれも私が実用性に応じてパタゴニアのレインジャケットを使う用途です。
日々フィールドでの作業が中心となり、実用性が足らないものへの興味は薄く、つい製品リピートで対応して来ました。そんな使い方を《トレントシェル》は常に付き合ってくれ、私にとって無くてはならないフィールドギア。
船仕事、川や山での釣りやガイドなどを実務にしており、自然との調和が必要。これまで《トレントシェル》は5着(以上かな)着続けてきており、性能に対しての信頼性は高い。
ただ、以前にもお伝えした《トレントシェル》の内張の弱さは悩みのひとつだったので、フィールドで快適に過ごす為にも定期的に新調してきた。
初めて手にした《トレントシェル》は今から20年近く前。当時の使用フィールドは海外や沖縄といった、高温多湿エリアでの使用が中心でした。インドネシアやマレーシア、シンガポールにタイ。フィジーにオーストラリア、と海外への釣行が特に多く、小さく畳めて携行に優れた《トレントシェル》は本当に重宝して私の活動を助けてもらってきた。
しかし釣行が重なり、国内に戻ってそのまま海外へと移動する場面も多くなると衣類の管理が時として雑になったりする。また、フィールドで着た状態でグレートディバイダーの中に入れたままなんて事も繰り返し、気付けば内張の劣化に悩んだ事もありました。
表面撥水加工への意識は高く持っていたので、なるべく早く再加工する様に製品への愛着を持ったのですが、次から次へと入る釣行にいつしか《トレントシェル》はくたびれてしまい、2年に1度位のペースで買い換えて凌いできたのでした。
表面撥水性能の低下はいくらでも対応が出来る。しかし、内張の劣化はどうしようもない。初期の頃はシームテープで保護したりもした。しかし、細かなビニールゴミ(劣化しボロボロと裏側が剥がれてくる)は防ぎようが無かった。
使う状況と頻度でこうなってしまう、また直営店でも製品劣化への対応はしてもらえない事も把握しており、仕方なく追加、追加で着ているのです。
今回は、タイミングでパタゴニア鎌倉ストアへ行った事もあり、新たな《トレントシェル》を見ようと動いてみた。そしたら、気付いていないモデルが陳列されており、そちらをチェック。
これまで使用し続けている《トレントシェル》と似てるけど違うな…と思う製品を発見し、入手する事にした。これで、山と海との使い分けが出来る。
海バッグと山バッグに分けて入れておけるから、万が一の忘れも防げると都合良く解釈。では、このふたつの違いが何なのか、見た目等の感覚になりますが所感を書いてみようと思います。
【平松慶の所感。詳しくはパタゴニアHPでご確認下さい。】
※私は、Lサイズを着用しています。身長168cm体重90kg
●85240 トレントシェル 3L・レイン・ジャケット SP22
《軽さ》400g 絶対的な軽さは携行時に最高。更に仕舞いサイズも小さくなり、同パンツと共に持ち運んでいます。
《素材》H2No(パタゴニアの製品が持つ防水性、透湿性、撥水性、耐久性を測定する基準です。)表面素材の強さがなんっ言ってもお気に入り。使い続けている信頼性が私の高い評価です。
《特長》3層構造の防水性が施されており、土砂降りの中でも快適。近年のモデルより内張素材が劣化し難くなった(と直営店スタッフ談)。しかし、使い過ぎる私はあまり変わらないと感じてます…。
パタゴニア Patagonia メンズ・トレントシェル 3L・レイン・ジャケット BLK L
●85140 ボルダー・フォーク・レイン・ジャケット FA24
《軽さ》388g 更に軽くなって驚き。着た感じも身体を包み込む様でありながらも、軽さに喜ぶ。
《素材》トレントシェルと同様。内張素材は、現在のトレントシェルと一緒なのだろうか…。現行品との見比べが出来なかった事がショック。
《特長》ポケットの切り返しがトレントシェルとは違い、左胸に大きなスペース(防水性ファスナーで開閉)がある。ハンドウォーマー位置のポケットは左右健在。フィッシングベスト着用の更に上から被す様に着たい。通常ならLサイズなのですが、X Lでも良かった気がする…。
パタゴニア Patagonia メンズ・ボルダー・フォーク・レイン・ジャケット BLK L
この2種を着比べてみて《ボルダー・フォーク》の方が何となくタイトな感じがした(共にLサイズ)。機能性をみると、袖口の保護処理も共に同じでマジックテープで閉めるスタイルになり、袖口から水の侵入は免れないなぁ。
新しいモデルなだけに、この袖口はもう少し捻った処理方法にして欲しかったのが本音。土砂降りで釣り竿を上・下させる動画が常であり、身体部分は表面撥水で水の侵入から免れても、袖口から水がどうしても伝わって来てしまう。
その点、SSTジャケットやスリーインワン・リバーソルトジャケットなど、脱ぎ着は大変なのですが、釣り用としての製品なだけに袖口にネオプレーン素材が使われており、水の侵入が極端に少ない。
つい私は全ての製品を《フィッシング》で捉えてしまうので、アレもコレもと要求が尽きなくなりますが、通常のレインジャケットとしての使用には何ら問題はなしでしょうね。
今回は、所有している2種のレインジャケットを実際に並べて違いなどをチェックしてみました。9月に入り、秋からの釣行予定もバンバン詰まってきています。
私の知識不足や確認ミスで、もしかしたら、この2種は《トレントシェル》の後継種が《ボルダーフォーク》なのかな?とも思ってしまっています。何かの機会にパタゴニアスタッフと話すタイミングがあれば、その辺りは次回にでも聞いてみようかと思っています。
勉強不足で申し訳ございません。今回書いた内容は、あくまでも平松慶の所感になります。
※《関連記事》【トレントシェル、湿度に弱い…?】何着目?しかし絶対必需品なだけに。2022.4/9更新