初めての猿払川へ 強行突破のイトウ狙いは、そんなに甘い物じゃなかったぞ、の巻
2026年6月。短期間の北海道出張が入っていたタイミングで1dayの強行突破でイトウを狙いに行ってきました。
どうしても1度はチャレンジしてみたいフィールド、それは【猿払川】。超メジャーなフィールドとして、それこそ釣りをされる方なら一度は聞いたことのある河川名ですし、YouTubeやSNS、古くなら釣り雑誌にもバンバン取り上げられていたフィールドです。
イトウ狙いはこれまで何度も道北で楽しんで来ましたし、昨年12月はフライでのチャレンジもしてきました。しかし、いわゆる「大場所」でのイトウ狙いをした事はありません。
だから今までチャンスがなかったわけではなかったのですが、一度も【猿払川】には行った事が無かったのです。
釣り仲間からは「猿払川はデカいのがいて、夢があるよ」「一度は猿払川で釣りしないと!」など刺激のある言葉を何度も投げかけられてきました。
その度に「いつか、行きたいね」と無理っぽく返事をしては話を逸らして来たのですが、あるきっかけで猿払川に行けるチャンスが掴めたのです。それも1日だけ…。
どうしよう、せっかく1日釣りが出来そうな予定だ。何処でフライ振ろうか…と悩んだ挙句「紋別に来てくれたら猿払川に連れていくよ。」と釣り仲間のヒサシ君が時間を作ってくれたのです。
紋別からなら、2時間半位かなっ、十分釣りは出来るよ、と。この提案にひとつ返事でご好意に甘えちゃったのでした。
ホテルロビーに4時半。既に薄明るくなっており気持ちだけはイケイケ。しかし、やたらと肌寒い。
レインウェアを羽織らないと寒さを凌げないほど。オホーツク海ロードを北上しながら猿払村へと向かった。
初めてのエリア。海の釣りでも来た事がない。枝幸町までは来た事があるけど、その先は未知な場所。広大に広がる牧場を見ながら気持ちはワクワク。
初めて猿払川に入るので、どんなところか聞いてみた。ただ、今回は1day。誰もが知っているメジャーなポイントの方が良いだろう、と目標となる赤い橋下へと入る事を道中で聞かされたのでした。
3時間程で目標の赤い橋下のパーキングに到着。既に何台も釣具メーカーのステッカーが貼られたアングラーの車が止まっていた。「さすが、メジャーポイント」だ。道内各所以外の本州ナンバーの車もある。
メジャーなポイントなんだ、とあらためて実感。私は今回もダブハンのフライで釣りをする。…と言うか、もうルアータックルは北海道に置いていない。
昨年の春に常時タックルを預かってくれている加藤達也さん宅からルアータックルは引き上げて来たのです。
「平松さん、まぢいいの?」と最初は言われたりしましたが、もしルアータックルが北海道にあったら、気持ちがブレます。だから無しにしたら、ルアーは出来ません。それを気持ちに込めてルアータックルを撤退。
よってフライタックルだけが頼りなのです。今は未練はありません。いつかフライタックルでデカいのを釣るドリームだけを信じてノーフィッシュ覚悟で挑んでいるのです。
タックルを組み終え、猿払川河川敷から川岸に入る。向かい風、爆風。紋別から猿払村に向かう途中に設置されていた風力発電のプロペラは高加速でブンブン回転していた。
ただ、追い風側の対岸はこの風なので人がびっしり入っていた…。人気河川ならではの光景です。
仕方なく向かい風にケンカを売る勢いで釣りをスタートしたのでした。
私はダブハンフライ、ヒサシ君はルアー。「プラグを投げるだけでも大変だよ」と笑いながら寄ってくる。私は殆ど飛距離がないダブハン釣り。風が回っていたので、風向きのタイミングでフライロッドを振るしかない。
そんな時に入水早々でヒサシ君、ラパラCDJ9cmでまずは1尾目のイトウをキャッチ。早過ぎるよ…川に立って1時間も経っていないのにイトウキャッチか…。
私にもチャンスはあるかもしれないなっ、と元気をもらう。お昼ごはんも食べずにひたすらフライロッドを振った。時々の風向き具合でキャスト出来るからね。
そんな時に魚が私のフライを咥えたのです。
ニジマスは釣ってる。ウグイもアメマスも釣ってる。これは間違いなく「イトウだ」と口にはしなくても、脳汁溢れんばかりに興奮しフライラインを無茶苦茶にしながら魚を寄せたのです。
「ウグイさんだ…」。またもやウグイ。完全ゼロじゃなかったので良かったが、絶対イトウだ!と興奮していた手前、ウグイと分かった瞬間の脱力感といったら…。地べたにしゃがみ込み、落胆を出さない様にしながらも、しばし放心状態。
イトウだ、って思ってファイトしたからね。まだまだイトウをフライで釣るのは10年早いんだよと神様が言っているのかも。
ウグイをリリースし、再びフライロッドを振る。この夕刻手前にヒサシ君はイトウラッシュをかけてきた。
2尾連続のキャッチ。見ていて1つバラしもあった。午後から3発掛けて2キャッチ。私はウグイ1。いつの間にか【ヒサシ君劇場】になったのでした。
16時まで猿払川でイトウ狙いを楽しみました。ヒサシ君3キャッチ、私0。完全に技術の差を見せつけられた強行突破の人生初【猿払川】釣行だったのでした。
帰り道、車内で「もう少し日程の余裕を持って来た方が釣れるよ」と言われながらも、1dayで3キャッチされている。複雑な思いと、早くフライフィッシングに馴染みたいと思った復路だったのでした。
ヒサシ君、ありがとうございました。それにしても、寒かった…。




