【雪の世界に出張だ!】今年もペンギン歩きで行動開始の平松慶。
「猛烈な寒波が押し寄せております。くれぐれも外出は控えて下さい。」
北海道は数年に一度の猛吹雪のおそれとテレビでは連日北海道の様子を知らせてくれていた。特に札幌周辺は強烈な雪の量だと連絡も入り、かなりビビりながらの北海道出張準備を進めて来た小生。
「まだ右膝内側靭帯も痛いし、転けない様にしないとなっ」
そんな思いが伝わったのか、羽田空港を出発する際には「路面雪は溶けて来ましたよ。大丈夫でしょう」と主催運営委員の佐藤さんからの最後のLINE連絡にホッとした。
羽田発「女満別空港」行きの便は機内で計器故障のため、40分の遅れが生じた。機長が言うにはGPSがおかしいのだ、という。
どこからか「松山千春が唄ってくれないかなっ」などの声まで出始め、動かない機内は悶々とし始めていたのだが小生は2日間の講習内容と講演の進め方を考えながらメモがし易い状況を有り難がっていた。
女満別行きの機内は満員。流氷が離れたことや、積雪に注意して下さい、とCAさんが現地の状況を離してくれており、そのコメントであの昨年感じた「暑かった北見市」に行くのだなっとはあまりピンと来なかったのが正直な所であった。
羽田空港から女満別空港までは約1時間半。あっという間のフライト時間なので読書をするよりも自身の「ヒラマサワールド」を読み直すことにした。
講習内容で自身のmook本を題材にしている部分が多かったので、それを頭に叩き込んでおこう、と思ってのこと。
今の季節は真冬であるが、オホーツク海がスタートとなるのは5月下旬から6月初旬頃。6月から8月末までの間がピークとなり、それ以降はサケの解禁が始まったり天候も不安定になり始めるのでターゲットの「ブリ」を狙うことが本当に難しくなる。
日本中のブリエリアでオホーツク海ほど「ピーク時」が短いフィールドはない。しかし、ピーク時の期間が短いだけに人気も年々高くなり、アングラーからの要望も多いのだ。
小生は昨年、一昨年とこのオホーツク海にお邪魔した。日本海側となる積丹半島のスカイブルーの様な水色に比べ、どちらかといえば、グリーン係った水色のイメージがするオホーツク海。漂流物も多く感じたのが印象的であった。
小生、ひとつのエリアを何度と通い、自身が納得して釣りを組み立てていくスタイルなのできっと今年のオホーツク海入りはもっと増えるのではないだろうか、とすでにこの時期で感じている。
フィールドに通うことでフィールドに合わせたタックルセレクト、タックル開発を行なわないと小生が動く意味が無い。納得出来ない。小生が海を感じ、潮の匂いを嗅ぎ分け、水の塩っぱさを食し、空気を吸い込む。それを「釣り」というスタイルで表現し「ジギング」「キャスティング」というジャンルで表現し続けていきたいので今年も精力的に通い詰めていこうと思っている。
女満別空港に到着すると、冬のオリンピックで活躍されたカーリング女子の歓迎されている雰囲気が街のパワーとして感じられた。
夏になれば、ラグビー競技の実業団合宿が行なわれ、街はラグビー一色となる。季節によって降り立つ女満別空港の顔は違っても、この地で小生を待っていて下さる方情熱とそれに応え【感謝】の気持ちを絶対に無くさない様にして気持ちを引き締める様にした。
実行委員の佐藤さんが空港までお迎えに来て下さっていたので、雪に挟まれた白銀のバイパスを抜け今回会場となる「バックウォーター」様に到着。
辻代表と佐藤さんと今日からの打合わせを済ませ、準備も完了。店の外は除雪された残雪が高く詰まれ雪景色もそろそろ終わりになりそうだ、と聞かせてくれる。
雪解けが待ち遠しい。ブリの回遊が楽しみ。そんな意欲的な言葉が常に飛び交いながらの初日講習会を迎えたのでありました。
講習開始時間までは、少しお店の周辺をひとり歩いてみた。
「ペンギン歩き」をしなくては本当に足下を掬われてしまう。溶け始めた雪がシャーベット状になっている場所、まだまだ除雪されていない雪がそのまま残っているところ、小さな流れの筋を積もる雪のトンネルがいくつも重なる河川。雪を握っては投げてみる。指先で突ついたりしてみる。「雪」を感じる。
デニムにラグビーシャツ。ジャケットはダスパーカでニット帽…。
小生のスタイルはご来場下さったお客様の熱気に少々暑く感じてしまった。「バックウォーター」の講習会場はすでに見えないブリが回遊しているかの様な暑い雰囲気でのスタートになったのでした。
続く