【アングリングvol.165〜真夏の釣りでいい思いをするために】2000年8月1日発行
緊急事態宣言が解除され、気持ち的にも少し解放された感が出て来て嬉しさを持っている。
それとは反面に、コロナウイルス第2波の恐怖がどうしても無くならず潔癖症の様にやたらアルコール消毒をしている自分がいる。
感染予防に手洗い、マスクは当然の絶対なのであるが、ここまで意識した自分に正直驚いている程。
今回のコロナ問題は本当に疲れた…。色々な方面で支障が起こり、実際仕事にならない月が出てしまいこの先の生活に不安しかない。
それでも前を向いて歩いて行くしかないのだ、と自身にハッパをかけ元の環境に戻る様に願うばかり。
毎朝雨でなければ、ランニングをして走りながら先を考える。会社の事、家族の事、仲間の事…。今置かれている環境下で最大限に出来る事に努力をし、動けなかった2ヶ月以上を取り戻したい。
まずは前回も書いたけど、釣行に向かいたい。『釣りをして楽しむ』のではなく、釣りをして記事ネタ(取材)をストックしておきたいのだ。釣行ネタ貯金もあと僅かになってきた。
連載に絶対穴を空けない様にしているから、次の連載分位は大丈夫であるが、四季を通したネタで春真っ只中のネタが無いのが来年絶対に困るだろうと思っている。
目先の釣行ネタ貯金も必要だが、来年もヒラマサは狙っている訳で、何としてもフィールドに出ておきたかった。
まあ私だけでなく日本中のヒトが何かしらストレスを持っているはずだから、あまり考え込まない様にしたいが、今年春真っ只中のヒラマサが狙えなかったのは辛いなぁ。
連載の魚種に指定がない執筆者はどうにかなるだろうと思ってしまうけど、私の場合『ヒラマサのヒラマツ』だからなぁ(笑)まあ、夏から秋に春の穴埋めをガッツリやってヒラマサ修正しときたいなっ。
修正といえば、今いくつかのメタルジグ修正や追加サイズなど動いています。ガミージグだけでなく、今後はガミーfatも200gをやっておきたいし、235gも視野に入れている。数は少ないだろうけど、ガミー280gもサンプル出しし始めたいし、やる事は過大。
修正、追加、と忙しく動き、更には少し生産が止まっていたバイブも取り掛かる予定。自粛時間時、たくさん考える時間があった。課題も見えてきた。修正も必要と感じたし、追加への意欲も高まっている。
ロッドは今はもう少し我慢し、スポンサー様のロッドを充実させることを優先にしてジギングだけでなく、キャスティングもほぼ出来上がっているので、リリースに向けての動きを引き続きして行きたい。
本当にこの春のコロナはメチャメチャにしてくれた。それでも雑草の様に踏まれても切られても、立ち上がってやるぞ。それが一番の私の取り柄。
雑草根性でこれまでやってこれたのだ。まだまだ突き進んで行くゾッ。その気持ちだけでも消えていない自分に、少しホッとする。
今回はカラー連載で奄美大島の「スポーツフィッシングフェスティバル」に参加した際の様子。
スポーツザウルスのスタッフと共にチームエントリーをして大会を楽しんできた内容になっている。20年前の8月当時、まさかこんな恐ろしいウイルス問題が20年後に世界中で起きるとは当然わかっていなかったのだし、その極面にいる現在が悔しい。
しかし歴史の1ページはこうして刻まれてきた。いつか「あの時のコロナは最悪だったよな…」と言える時期がくると思うし、そうなるまでの辛抱だ。
そして白黒ページでGTチャレンジへの解説を書かせてもらっている。(完全にこのアングリングを開くまで、忘れていました)「2000年 南の島の可能性」という特集で10ページに渡るロングページを執筆。
沖縄へGTを狙いに行くという内容で、ロッドからリール、ラインにルアーにフックにウエアーに遠征バッグに…とWILD-1 厚木店で実際にスタッフで接客している同じユニフォーム(エプロン)で写真を撮ってもらい、私物のGTタックルを全て準備し取材されたのを思い出してきた。
少し読んでみると「ここまで細かく書いてるんだ…」と書いた本人が驚くほどの丁寧な解説になっています。
沖縄でGTを釣るだけでなく、沖縄本島の季節感や日程の説明や航空会社への手配やパッキングなども。のちにエイ出版社から《GTゲームの全て》だったかな、GTゲームのムック本が販売されたが、それにも私は長文ページで解説させてもらったが、当時、GTゲームに完全に狂っていたのが、よくわかる。
20年前にやり込んでいた、大好きなGTと大好きなフィールド沖縄。このページを作り、古いデータの記録を残して行く作業が始まり、どんどん沖縄帰郷想が熱くなるばかりだ。コロナ終息と共に、帰りたい。
【データ】
誌名:アングリング vol.165
出版社:株式会社廣済堂出版
編集長:伊藤 裕
毎月10日発行
2000年8月1日発行