細かなプラスチック繊維がどうしてもチノパンに付着する…。特に新しいフリースを着ると目立つ繊維汚れ。
フリースはそもそも細かなビニール繊維の結集で出来ており、毛立ちの一部の繊維が千切れる事でマイクロプラスチックを放出させてしまう。
これはどうにもならない事で、それが嫌ならフリースを着ない、しかないのだ。でもフリースはこの時期手放せないアイテム。寒くて仕方がない時、軽くて暖かいウェアーの代名詞になっており、私は絶対に着てしまうのだ。
先日も薄茶色のチノパンの上にフリースを着用。着慣れたパターンで、スナップTのカラーパターンを変えての着用が気に入っている。
ある程度の年数を着続けたスナップTは、それほど毛先のゴミはパンツ側に付着しないのですが、新しいモデルとなると、やはりホコリの様にフリース素材がパンツ側に着いてしまうのです。
これは嫌だ、とスナップTを洗濯する事に。
フリース洗濯は、洗濯機の設定を「おしゃれ着洗い」にする。シャツなどと一緒には洗わず、フリースだけでの洗濯。
これを《グッピーフレンド・ウォッシングバッグ》に入れて洗う様にしています。
グッピーフレンド・ウォッシングバッグは洗濯時の洗った洗濯水にマイクロプラスチック繊維を一緒に流さないためのもの。このネット(バッグ)に入れる事で目に見えない程のプラスチックゴミが下水に流出するのが防げるのだ。
今回の様に比較的新しいフリースはよくプラスチック繊維が出てしまう。仕方ない事なのかもしれませんが、わかっているなら、未然に防ぎたい。意識の持ち方ですね。私は使っています。
さっそく洗濯機にフリースを入れたバッグ毎投入。「おしゃれ着洗い」を設定し、柔らかく洗濯する。
柔軟剤とかは入れずにいつも通りの洗剤を少な目に入れ、スイッチON。全自動(今じゃ当たり前か)なので脱水まで終わり、チャイムで終わりを知らせてくれるのを待つ。便利な時代ですね。
こうして洗濯が終了し、スナップTを干す。その時に《グッピーフレンド・ウォッシングバッグ》の中をチェック。
写真には写らない(写そうと努力したけど無理でした)小さな小さなフリースのプラスチック繊維がネットにいっぱい着いていた。これを食い止められただけでも私は満足。
マイクロプラスチックゴミは、下水処理場を通過した汚水もなかなか削除されにくく、そのまま海に流れ込んでしまう。海水に混ざれば、まず摂取する事は不可能。小さな魚達の体内に入ってしまうのだ。
こうした事って、ほんと防止するのは個人の意識の持ち方だけしか集結に繋がらない。
《グッピーフレンド・ウォッシングバッグ》を入手する事、洗濯時にこのネットに入れて洗う事、本音を言えば面倒くさいのはわかる。でもゴミ拾いやビーチ美化などをして海やフィールドを守りたいと思っているアングラーなら出来る事だと思うのです。
フリースを着る側の意思やモラルだと思います。
今回スナップTを一着洗濯したら、人差し指のひらに集まる程のマイクロプラスチック繊維の流出を防ぐ事になりました。
私ひとりでは、やっぱり限られており、これ以上のフィールド汚しはもうやめようではないか。そんな気持ちになりました。
釣りをすると、どうしても鉤(つりばり)が海底に引っ掛かり、水中にナイロン糸や切れた釣具がゴミになっています。それを塞ぎたいなら、釣りをやめるしかありません。
先に書いた、フリースを着るのをやめない限り…と同じです。
私は釣りをしたいし、フリースも着たい。だからこうした報告を警鐘を鳴らす思いで唱えています。
何かひとつでも小さな事からフィールドを守っていこうと言う思いが、きっとデカい魚に巡り合わせてくれるのだ、と信じて行動に移しています。
パタゴニア公式サイト グッピーフレンド・ウォッシング・バッグ(日本)
スナップTは綺麗に洗濯されました。まだまだプラスチック繊維は抜けると思うので、目に見えない環境保善への取組みを続けていきますね。
※関連ブログ【STOP MICRO WASTE】ネットに入れフリース洗濯を実際にやってみた。2021/9/21https://kei-hiramatsu.com/2021/09/21/post-21582/