【山の作家が描く、海の話】熊谷達也著の作品にのめり込み。読書が楽しい秋。

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【山の作家が描く、海の話】熊谷達也著の作品にのめり込み。読書が楽しい秋。

※大好きな、御蔵島。

私が好きな伊豆七島は御蔵島と利島。このふたつの島は特別に大きな感情を持っており、常にチャンスを狙っては釣行する様にしている。

特に御蔵島への釣行リスクは高く、海域の様子で決行が左右され易いのも魅力のひとつ。

今日は、読書のお話し。私は大まかなあらすじや前評判などを参考にした本選びはしない。その代わりに読み出したら次々と同じ作家さんの作品を読み続けていく。

パタゴニア

熊谷達也氏を知ったのは、ある方の作品でマタギ、熊、ネタで読んでいて、熊谷達也氏にたどり着いたのがきっかけ。

『ウエンカムの爪』で北海道ヒグマからの始まり、そのすぐ続きで『相剋の森』「山は半分殺してちょうどいい」の意味をどうしても知りたくて一気に読んでしまった。

もっと前に『邂逅の森』はマタギと自然との関わりをテーマにした作品で、北海道へ通い出した頃にいち早く読んだ作品である。

今回の『モビィ・ドール』本誌を古本屋の棚で見つけてペラペラっと中を見て感じたのは、山ではなく海なんだ、イルカか。ダイビングか…正直そう思った。

期待度はちょい低かった始まりであったが、ダイビングも趣味でやっていたので悩まずに頭に内容が入ってくるだろう、そう読み出してすぐに感じていた。

この『モビィ・ドール』を読み出してすぐに感じたのは、こりゃ島のモチーフは御蔵島だな、と直ぐにわかった。

※このフェリーも本文内容によく出てきます。

イルカに伊豆諸島に東京から南へ220キロ。観光産業をイルカウォッチングにしている辺りも御蔵島と相似しており、私は本誌の「巌倉島」と読むより御蔵島とずっと読み替えて物語を追う様にしてきた。

離島なだけに大変な部分や、ダイビングスタッフによる行動内容は沖縄本島のダイバー仲間の様子が重なり合い、読んでいく度にどんどん仲間達を思い出させられる感情にもなっていったのであった。

本文のラストはもう予想していた感覚と、ハラハラドキドキが一緒になり、つい風呂屋で読んでいるから長風呂になってしまったりした。

今回読んだ『モビィ・ドール』。山の作品が面白かった熊谷達也氏が描く海の作品に感動し、次の作品を古本屋へ探しに行きたいと思うばかりである。

ちなみにここに出てくる海底調査をするダイビングスタッフがふたりともウチナンチュなのも、特別ヒイキをしちゃったのでありました。

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