【伊豆諸島、御蔵島へヒラマサを求めて】夢の釣行、往復10時間の聖地へ。

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ヒラマサを求めて、今年も伊豆諸島通いが始まりました。

実は今年既に何度か動き出していたのですが、全て予約していた日程は天候不良にて中止に。

御蔵島までの往復10時間はやはりリスクが伴う釣行になるのですが、そのリスクをモノともしないロマンが御蔵島には有ります。だから何度も何度もチャレンジを続け、1尾の【伊豆マサ】を求め続けてしまうのです。

特に御蔵島への思いは私にとって大きなもの。2005年に20kgオーバーのヒラマサを手にしてから、春夏秋冬、御蔵島チャレンジを繰り返し、その気持ちを森竜丸さんが支えてくれています。

森竜丸さんとの出会いは、船長の奥さん(船宿女将さん)との出会いから。当時働いていたWILD-1厚木店に遊びに来ていた彼女からエサ釣りで行ける遠征船が有るからと聞いていて。

それを「是非ルアー(ジギング)でヒラマサを狙わせて欲しい」とお願いしたのがきっかけ。

当時、マグロゲームにも熱がこもっていた私なだけに、御蔵島チャレンジは何としてもカタチにしたかった。

森竜丸さんの協力があったから御蔵島や伊豆(利島など)の紹介も媒体を通じて行えた事もあり、私は伊豆諸島に対して別格な思いを持ったフィールドなのです。

今は人気船で予約もなかなか入れる事すら難しくなってきている森竜丸さん。今年最初の冬は巨大黒マグロなども釣らせ、とんでもなくスケジュールの大きな船宿さんになっています。

大好きな御蔵島へ、信頼する森竜丸さんで向かう。

前日から頭の中はヒラマサの事でいっぱいでのスタートです。24時30分。釣り座も決まり、ゆっくり網代港を出港。

エアコンの効いたキャビンで御蔵島まで寝ながら身体を休める。波の雰囲気が変わるのは三宅島を通過してから。これは外を見なくても寝姿勢でわかる。

歯磨きをしたく、デッキに出てみた。既に数人はタックルを触っていた。

低い雲が先に見える御蔵島を覆う様に広がっていた、いよいよだ。水鳥が興奮しながら飛んでいれば、キハダの気配なのだが、鳥は少ない。

三宅島と御蔵島の間に流れる海峡はあまり激しく潮波も上がっておらず、穏やかな海況に何だか元気さが感じられない。

パタゴニア

私は御蔵島から流れ落ちる滝をみると、ジェラシックパークの一面を連想する。樹林の御蔵島は独特な雰囲気で私達を迎え入れてくれたのでした。

6時30分。スパンカーの帆が張られる。

「やってみましょう」の合図で釣りがスタートとなった。狙う水深は100m前後と、200m近いエリアの中層狙い。

キャスティングは鳥が群れる海面があるならペンシルやポッパーで探っていくが、私はジギングで通したい。やるからには徹底的に妥協なく攻める。

「釣れたんじゃない、釣ったんだ‼️」と言う言葉は死語になりつつあるが、自分が決めたストーリーで魚を掛け、狙い獲る事が必要な事。だから、狙い方にもこだわってジギングで探っていく。

スタートで釣り座横のバーバー藤本さんがアオダイを掛けていた。ベイトはボトムなんだ、と250gから280gウエイトにジグを交換。

ジグウエイトは潮が動いている状況ならば、ジグウエイトに対して重さが軽減される。潮があまり動いていない場合はダイレクトにジグウエイトが手元にくるので負担が大きくなる。

ボトムから徹底して探っているのだが、潮が二枚潮で更に底潮が動かない最悪な状態を朝イチ感じており、色々と苦戦させられながらの開始となったのでした。

10時までは深場をしっかり探ってみたが、反応は出ているものの、誰一人バイトがない。

沖に鳥山があったので、そちらの様子を見に向かった。ミヨシ側で仲間達がキャストを繰り返す。船長と操舵室から私は様子を見ていた。

状況を見る限り、海面へのハミ(ボイル)が少ない。更に群れの足が速い。なかなかこの釣りも難しい状況だ。

潮がまとまる流れであれば、ベイトもまとまりキハダの活性も上がる。潮がたるい状況ほどベイトもまとまりが悪いし、キハダなども今ひとつの低活性になる。狙うポイントもばらけてしまい、まとまらない…。

悪循環の連鎖は狙う側にも困難となってしまうのだ。

沖の鳥山を諦め、再び島周りで地味だがじっくり狙う事に。

ボトム150mから100mまでベイトの反応、とアナウンス。ジグをしっかりしゃくる。

12時近くになって、何となく潮が動き出した事を感じた。ここから1時間が勝負だ。13時にはスパンカーがたたまれる。ジグを操作する気持ちの集中を無くさない様に探っていった。

私に5.2kgとそれより小さいカツオが2尾ヒット。横のバーバー藤本さんもしゃくる姿に気合い伝わってくる。ミヨシでシャクっていた石川さんがデカいのを掛けた。

派手にロッドをあおられている様子から頭を振る良型の魚だと直ぐに分かった。ただ、ファーストランは凌げたものの、次の首振りでバレてしまった。

ジグを回収すると、「しの字」が開いたフックがジグにかかっている。完全にダブルフックの盲点を突かれたバレであった。

掛かった魚が首を振った時に2本フックはテコの原理で一点にチカラが掛かってしまい、伸びてしまう…。ヒラマサを多く掛けて、デカい魚ほどその原理が起きやすくなるのだ。

だから私は懐の深いシングルフック1本でのスタイルに変えたのだが、きっとこれで石川さんもシングルフックに戻すのだろうな…。良型だっただけに、悔しさも大きいでしょうね…。アングラーだけでなく、船長も。

ラスト1時間はバイトが出た。しかし釣りができる時間にはルールがある。13時にロッドオフ。

今回も私はヒラマサを掛ける事が出来ず、お預けになった。

「釣行」は繰り返しチャレンジしなくては、「夢」を目標に達成する事は出来ない。そう簡単には来る事も難しい御蔵島ですが、手にしたチャンスをものに出来なかった悔しさを次の気持ちに繋げたい。

今回もお世話になった森竜丸さんに感謝。帰港した網代港周辺はどしゃ降りの雨とカミナリで警報クラスの勧告が出ていた。

この天候により、153号線ルートは18時から通行止めになった。帰路は箱根の山越えルートで帰る事になり、グッタリ。仕方がない。

次の予定を話つつ、今回の釣行話の反省をしながらバーバー藤本さんと帰って来たのでした。

※2021年同時期の御蔵島釣行の様子です。

これから、まだまだチャンスのある伊豆諸島ヒラマサ物語。私はスタンスを変えず、これからも【伊豆マサ】狙いに没頭していきます。

パタゴニア

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keitanhiramatsu