魚釣りの楽しさとは?
海や川、湖といったフィールドがあり、そこに魚がいます。釣り糸にエサやルアーを付けて、魚を釣る楽しみは私は今54歳ですが小学1年生(6歳)から楽しんでいました。
初めて釣った魚は、ハゼ。愛知県常滑市の常滑港(名古屋国際空港があるところ)で家族でウキ釣りをして楽しんだのが始まりです。
釣具は父親が用意してくれたもの。ハリにエサのゴカイを着けるのが出来なかった。
言われる様に釣り糸を垂らし、ウキを見る。すると「ピクピク」とウキが動き始め、そのタイミングで竿を立ててみたら魚の動きが伝わったのです。これが、私の釣り人生のスタート。
小学生の頃は、近所の川や池に日が暮れるまで毎日の様に通ったのでした。
今の様に日本中を釣り歩く様になったのは、22歳で大学を卒業してから。「クルマ」と言う武器が私をそうさせてくれる様になりました。
釣りの移動手段で「飛行機」と言う手段もこの頃から覚え、奄美大島や沖縄へと釣竿を持って釣りに行く事に。
当時は、沖縄にロウニンアジ(GT)を釣りに行く。奄美大島にイソマグロを釣りに行く。九州にカンパチを釣りに行く。とターゲット(魚種)優先での行動でした。
もちろん今もそうなのですが、釣りを続けていく事で地方の釣り仲間も増えてきました。
北海道オホーツク海。ここでブリを狙うゲームを夏場に楽しんでいるのですが、釣ったブリを私は《タグ&リリース》していました。
北海道オホーツク海エリアのブリは、海水温が上がって来ると毎年黒潮や対馬暖流に乗って回遊してきます。オホーツク海エリアでたくさんのエサを食べ大きくなる。
オホーツク海はご存知の通り、寒くなると流氷がやってくるエリア。季節は2月頃。そんな環境下にブリは生息出来ません。
海水温が下がれば、黒潮に戻る様に適正水温エリアへと移動していきます。この時、ブリはどの様なルートを使い本州エリアへと向かうのか。
日本地図をみながら私はワクワクしていました。
「この位置を通りブリは抜けるのかな?」そんな疑問を持っている時でした。三重県水産試験場のブリ研究者からJGFAを通じて連絡がありました。
私がリリースしたブリが三重県で再捕獲された、と。更には詳しくリリースした状況を教えて欲しい、と。
これまでカンパチなど大量に《タグ&リリース》を行ってきましたが、水産試験場担当者からの連絡は初めてでした。その方からはタグを打つ状況の説明やタグの打ち方の技術的指導をいただきました。
私のメインフィールドである、長崎県対馬。玄界灘に囲まれた環境でヒラマサやブリを狙っています。ここで釣ったブリにタグを打ち、リリースする。
大量にタグ&リリースを行い、ブリの回遊ルートを自分の手で知りたい、みてみたいのです。
対馬でリリースしたブリが、もし対馬暖流に沿って日本海側を北上し、北海道で私がシャクっているジグにタグが付いていたら…。どれだけ嬉しいでしょう。
北海道でリリースしたブリが本州エリアで捕獲され、成長や行動範囲などを知る事が出来る。私にとっては、これも釣りの楽しみなんですよね。
だから、釣った魚はバックリミットを決めて、他はリリース。
先週末まで長崎県対馬で釣りをしてきましたが、3日間のジギングで24本(内1本はヒラマサ)のタグ&リリースを行いました。ヒラマサ1本とブリ1本で家族で食べ比べながら楽しむ程度。
おじさんやおばさん、隣近所まで配る必要って必要ないと思うし、それなら釣った魚を意味に返してやる事の方が大切だと思っています。
「釣り人全員、そうしよう」とは絶対に言いません。それは自身が決める事。でも、釣り人の【意識を変える】事は大切だと思っています。
アングラー一人一人の【意識を変える】事がこれからの時代の大切な事になってくると私は思っています。
私が小学生1年生の頃に初めて楽しんだ「魚釣り」。54歳の今でも記憶の中にしっかり残っています。
こうした楽しかった思い出をずっと大切にしておきたいし、たくさんの方々にも持ってもらいたい。
だから、皆さんの意識の中で「魚がたくさん釣れるのは楽しい事だ」そして「リリースした魚がまた大きくなって釣れてくれる様に」と思える気持ちを養ってもらえたら、嬉しいです。
【船でのタグ&リリース方法】
YouTubeチャンネルで解説している通り、こうした環境下でタグ&リリースを行っております。トークショー中にこちらの動画を観ながら解説してリリースの大切さを伝えていきます。
今回、トークショーの場に上がらせていただき、魚釣りへの意識と環境、そう言った場面のお話をさせていただきました。
未来のために。これから釣りを楽しんでいきたい未来のアングラーのためにもお伝えする事が出来、有難うございました。
今回の文章は、トークショーで話そうとした内容のあらすじを書き出した文章です。話したかった大筋が出来ていれば、脱線しても大丈夫だと思い、書いておいた内容です。
トークショーの動画をYouTubeにUPしますが、少しズレはありますが、それなりにまとまった話が出来ているなぁ、と動画編集時に感じたのでありました。
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