【デカいヒラマサを大政と呼ぶ。】春の福岡はデカマサの気配⁉️

グルメ

【デカいヒラマサを大政と呼ぶ。】春の福岡はデカマサの気配⁉️


少し前の話し。
福岡でひとり打ち上げをしようとホテル近くの居酒屋にでも行こうと考えていた。『西日本つり博』が小倉で行われ二日間しっかりフィッシングショーでイベント仕事をこなし、搬出を済ませてから新幹線で博多へと戻ってきたのだ。

ホテル内にある大浴場で身体を伸ばす。釣り仕事でも実釣とは違う気の疲れでグッタリしたのが正直なところ。
あれだけ反響のあった「つり博」は久々で興奮した疲れだったかもしれない。大浴場でひとり二日間を振り返り『少し飲みに行くか。』そんな感覚で場所もわからない博多駅から少し離れたホテルから出てみたのであった。

ホテル前の大通りを渡る。
ホテルの位置を何度も確認しながら歩いてみた。すると鶏肉を焼く脂の匂いと煙りが歩道一面に吹き出している道があり、その店の提灯に『やきとり』の文字が書かれていたので吸い込まれる様にドアを開いたのだ。

大きなカウンターと広い座敷。いらっしゃいませ!!!の威勢の良い声に『ひとりです』と告げカウンターの隅席に通されたのだった。
目の前でやきとりが炭火で焼かれている。白いモクモクとした煙りの中で大将が丁寧に鶏肉を焼く姿が素敵だ。

生ビールを頂き、煙りに負けないように喉をゴクゴク鳴らしながらひとりお疲れさん会を開始したのだ。

何を焼いてもらおうかとメニューを見る。『おまかせ10本で1000円』選ぶ手間が省けた。あの大将ならきっとどんな鶏肉だろうと美味しく焼いてくれるだろう…これにした。

生ビールは最初の一杯だけでそれからはハイボールへと繋ぐ。
やきとりが2本、3本と焼き上がり小生の目の前に置かれたキャベツが敷かれた大皿に焼き上がり毎に「どうぞ!」と置かれていく。
チョンと一味辛子を付けて最初は塩で焼いた砂肝からいただく。

ふと思う…。
《砂肝と砂ずり》の違いは何なのだろうかと考えてみた。関西で酒を覚えた小生、これは感覚なのだがあのコリコリした石の様な肉は《砂ずり》と言う方が馴染みがある。なかなか自身では《砂肝》とは言えないのだがもしかして地方での呼び名違いではないかと調べてみた。

《砂肝と砂ずりの違いは?》これをググってみると…
★ざっくりいくと、西日本では「砂ずり」、東日本では「砂肝」と呼ばれているようです。どこの部位かというと、「筋胃(きんい)」といわれる場所です。
(石や砂がためられたゴムのような強力な胃ぶくろ!)鶏は歯がないのでエサを丸呑みし、胃でエサを砕いてすりつぶします。そのため鶏の胃は、筋がとても発達しているそうです。

だから、あの「コリコリした食感」がでるわけですね!(o^-‘)b調べてみると…低カロリー!高タンパク質!低脂肪!とってもヘルシーなんですよ!(^ε^)♪★
https://gamp.ameblo.jp/hollywood-niigata/entry-11299525355.html

この様な事がググったらトップに上がり、以下同じ様な内容の事がいくつか記載されていたので何だか安心する。
自身の疑問を答え合わせし「あんた!正解‼️」そんな事を言われた感が強く満足だ(笑)だから一番最初に口に運んだ焼き鳥は『砂ずり』
歯応えがたまらない。噛み切った時にやっと口中で塩味を察知し歯応えある肉の身と混ぜ合わせる。

ハイボールを流し込む。また「グギリッ」と奥歯で噛みモグモグとやりぐびっとなる。いやぁ、至福の時だ。

身体は大浴場で伸ばして来たので軽くなりホテルから数歩の距離で「グギリッ」とやれる贅沢感。ひとりの出張は気楽で良い。
そんな事を感じながら次のアテを何にしようかとメニューを再び手にして覗き込んでみた。野菜類が食べたかったのでトマトスライスと山芋短冊、山芋擦り、の3品を頼んだ。ハイボールを追加した。メニューを置いた…。その時だ。

何げなくメニューを置いて、店主が焼く焼き鳥に目をやった時に残像が何かを感じた。
『あらっ?』メニューを見直す。置いたメニューの裏側に店名と電話番号が書かれている。
【大政 092-○○○-▽△▽△】

…オオマサ???山芋短冊を運んでくれたお姉さんにどことなく聞いてみる。

「お店ってこれ、何て読むの?」態々ふりがなまでうってくれているのだがつい。「あっ!オオマサですよー」笑顔で元気に『オオマサですよー』だなんて言ってくれる。なんとも嬉しいじゃないか。

『看板出てた?』の問いに『出てますよ‼️』と少し怪訝な感を出しながらも答えてくれたお姉さん。

iPhoneを耳に当て会話するフリをして店外に出た。店前に立つと『大政』出てるじゃん。お店に入る時、焼き鳥を焼いた煙りがすごかったからあまり意識せずに煙りで食べものを嗅ぎ分け店入りした小生であり、なんとなくの勘だけで『ここは美味い鶏肉焼いてくれるはず』と思い込んだのだろう。

ほら、カレー屋の前を通ったらやたらカレーライスが食べたくなり、鰻屋の前ではあの甘醤油の香ばしさに一撃される、それである。だから店名など気にせず『今夜も鶏肉。今夜も鶏肉』と呪文の様に唱えながら晩御飯を考えていたのでこの行動は別に間違った行動とは言えないのだ(笑)

それにしても。それにしても、何処と無く嬉しく思えて来た小生。
福岡へはたまに柔道絡みで来る時とたくさん『ヒラマサ』狙いで来る場所。ヒラマサでも大きなヒラマサを狙いたいから福岡にわざわざ来る。
今回も小倉出張時に九州ヒラマサの話をずっとして来た。その締が『オオマサ』か。

嬉しいじゃないか。嬉し過ぎじゃないか。たかが偶然なる店名。
でもそんな少しの引っ掛かりでも弦を担ぎたくなる小生としては次に繋げる嬉しさだと思い込んだ夜であったのだ(笑)

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