【大物を獲るパワー】それは、どんな「チカラ」が必要なのか?

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「平松さんって、物凄いパワーがあるから、大物でもキャッチ出来るんですよね」これ、本当にたくさんの方から言われる言葉。正直、その返答に困ってしまう場合がある。

大物をキャッチするのに必要なパワーって、どんなものだろうか?それを私なりの意見でまとめてみました。
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ロッドから伝わる、大物のファイト。まず、これをどうやって往なすか、が大切。私は、ロッドをホールドして、魚のファーストランをしっかりと受け止める体力作りをしました。

ベンチプレスを100kg上げるパワーよりも、50kgを何度も出来る持続性のあるトレーニングです。魚の走りで、ロッドが伸され、船縁でラインが飛ぶ…これを凌ぐための上腕の筋肉です。
そして、「慌てないチカラ」が重要

大きな魚のファーストコンタクトは強烈です。その時にロッド、リールに架かるパワーを受け止めるチカラが大切であって、「寄せるチカラ」はさほど必要ないと思います。
ですから、握力や手首、といった部分の強化は必要でも、ボディービルダーの様な、ゴリマッチョなチカラはそれほど要しません。もちろん、あれば武器になりますが、一般の方でそれほどストイックになるのは、僕もどうかと思いますしね。

次に、「下半身を鍛える」ことは重要です。
ふくらはぎ、太ももの強化、バランスの強化です。これは、大物の走りを揺れる船上で受け止めなくてはならないので、フラフラしない体力作りを中心に行うことで、「釣りに向いたトレーニング」が見えてきます。一番いいのは、「ランニング」そして「自転車」と「階段登り」。

自転車を乗る癖を着ける事に寄って、太ももの強化と上腕の支え、安定がうまれます。また「階段登り」はロッドをホールドしたまま、船上を動かなくてはならない時に、瞬時に足が出て、次の走りに耐えられる、対応がすぐに出来、動ける。といったメリットになります。

特にマグロ類は揺れる船で、それこそ長時間のファイトになる場合もあり、ファイト中の写真をみたりすると、ロッドエンドをお腹で支え、上半身がロッドと同じ様に曲がり、必死にロッドにシガミツイている、といえる姿をよく目にします。

これだと、魚の動きが腰一点に集中し、アングラーの持続筋力もすぐに減少し、「腰が痛い…」となってしまうのがオチ。
だから、長時間のファイトになる様な動きを感じたら、下半身の筋力をうまく使い、絶対に腰に負荷をかけずに、上腕でロッドを脇ばさみしてファイトすることが大切と言えます。

ロッドを高く立て、身体全体を仰け反る様なファイトは、「写真(絵)としては美しい」。でも、それが出来る様なパワーは、はっきり言って相当な脚力と上腕、腰、の筋力を持っていないと、持続性のファイトは出来ないと思います。
ちなみに私は、出来ません。
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GTも同じで、強烈なチカラで根に向かいます。その時のタックルも、きっとかなりしっかりしたパワーを持った、強度のあるラインだろうと思います。
「無理をしなくてはならない場所」は釣りのファイトでももちろんあり、その見極めは、「テクニック」のひとつと言えます。
これだけは、数をこなさないと、対応は難しいですが、ただ「とにかく巻く」ということも「テクニック」のひとつだと思うので、その時の筋力は「持続性筋肉」であり、コツコツとトレーニングをして身につける様にするしかないと思います。
だから、「重いものを何キロ上げた!」という考え方よりも、「この重さを何分間持続して出来た」というトレーニング方法が良いとお勧めしたいですね。
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あと、総合的なトレーニングは、「スイミング」が一番良いかなっと思います。スイミングでは以前1500mを必ずゆっくりでもいいから、泳いでいました。
週2回しか泳げない時もありましたし、週4回行けた時もありました。このスイミングでの持久力を着けた事により、長時間のファイトも可能になったと言えます。

もう少し「赤筋。白筋」的な専門用語を出そうか、とも思いましたが、分かり易い書き方で説明してみました。
そして、事例をあげるともうひとつ。私は柔道を今しています。私は-90kgクラス、長男は高校3年で-60kgクラスです。

はっきり言って、チカラ負けします。軽量級の選手の方がチカラがあり、ウエイト測定でも、全く勝てません(笑)

でも、いつだったか、一緒にブリ釣りに行った時、8kg位のブリを1尾上げるだけで、長男は腕がパンパンになっており、その後、釣りが継続不可能でした。

私は、もちろん釣り続けられます。ここで言いたいのは、「チカラの使い方」。持続するチカラをいかに意識して付けるかで、これからの大物との巡り合いに備えられます。

冒頭で書いた「平松さんって、物凄いパワーがあるから、大物でもキャッチ出来るんですよね」の返答に迷うチカラの意味を理解して貰えれば、嬉しいかなっ。
あっ、もちろん腕相撲なんかも、簡単に長男に負けてしまう程(笑)
これからの冬の時期、どうですか?コツコツのトレーニングをしてみては?(笑)大海原で訪れたワンチャンスを夢見て、頑張ってみて下さい!

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keitanhiramatsu