近年私のジギングスタイルの基本はスピニングタックル。
これは、ヒラマサを狙う際にメタルジグを線で追わせたり、シャープさを演出したいから回転数の速いピッチ、ジャーク操作がし易いから。
その昔デカいカンパチを深場で狙っていた頃はベイトリールが中心でした。
簡単に言えば、使えるリールが無かったと言う事もありますが、ラインキャパシティやドラグの安定性から言っても過去はベイトリールの方が条件が揃っていたのです。
私は浅場のスリリングなヒラマサゲームが好き。
起伏の激しいエリアで緊迫したやり取りは、アングラーにとって技量の見せ所であり、判断力などのテクニックが無いと獲れない魚です。
そんな環境を好んで楽しむ様になり、いつしか《ヒラマサのヒラマツ》《平松慶はスピニング》と言われる様になっていました。
今回はファゾムⅡベイトリールの使用した所感。
最初にお伝えしておきますが、今回紹介解説するファゾムⅡモデルで大型魚は獲っていません。
やり取りについては小型の魚程度でのネタになってしまいますが、サイズ10.15.25.30というバリエーションを全て使っていますので、私なりに感じた感想を添えてお伝えしたいと思います。
《PENNベイトリール ファゾムⅡ 2スピードシリーズ》
https://www.purefishing.jp/product/penn/fathom-2speed-2.html
●ファゾムⅡ 2スピード 10XNLD2
●ファゾムⅡ 2スピード 15XNLD2
●ファゾムⅡ 2スピード 25NLD2
●ファゾムⅡ 2スピード 15LD2
●ファゾムⅡ 2スピード 30LD2
《私が使ったこれらサイズの所感》
圧倒的なリール全体のホールド感が良い。サイズで言う10.15サイズはタックルをスロージギングスタイルにて使用。
右巻きの私は左肘にグリップエンドをしっかり沿わせ、ブランクの弾性でジグにアクションを付けフォールさせるスタイルで使いましたが、まずはリールの保守位置が定めやすい。
パーミングカップ位置が手のヒラで包み易く、ファゾムⅡのハンドルが右手に馴染み、細かなバイトや変化を拾いやすかった。
ジグの着底も手元に繊細に伝わり、レバーノブを設定したスタート位置にスムーズに入れる事が出来る。
「ストライク位置」までは通常のリトリーブ動作時にはレバーを置かず、二つ前位置（3）でのファーストドラグ値にしておく。
これが良型を掛けた際の対策にしてドラグ設定を最初に決めておきました。
そこそこのサイズでドラグ数値が足らない、と感じた時点でレバードラグ位置（4）にする。
ここで（3）と（4）のドラグ数値力を把握しておく。
ワンピッチスタイルでPE4号をメインにした場合、数値位置（3）で5〜6kgテンション、無茶なドラグ数値ではないはずなのでやり取りもスムーズに出来ます。
ただ、6kgクラスの魚のスレ掛り時はもう少し負荷が欲しくて数値位置（4）に上げて寄せました。
問題なくファイトは成立出来、微妙なドラグの滑りにてバレる事なくキャッチ。これがレバードラグの特徴だと感じました。
私はスタイルとして中深海のアカムツやキンメといった魚をメインで狙っておらず、ブリやヒラマサ、カンパチといった青物が中心です。
青物を狙う際に必要なテクニックはベイト（エサ）の動きに模したジグ操作が必要になってきます。
ジグを落として寄せる誘いではなくてジグを引いて誘うスタイル。だからロッドワークに合わせてリーリングの作業も組み込んでの誘いが必要となってきます。
パーミングしやすいボディー、リーリングしやすいハンドル環境なども整っていると《ファゾム2シリーズ》は強く言えるベイトリールに仕上がっています。
ワンピッチスタイルによるリール動作をYouTubeに上げておきます。その動作と重ね合わせて使用して欲しいですね。
※動画添付はしばらくお待ちください。現在、編集中です。
また、ナロータイプは巻き上げたラインの収納性を上げ、ライン山の片寄りを軽減してくれます。
操作優先でハンドルを巻くとついラインコントロールが疎かになりがち。その辺りはナロータイプでクリアーしてくれるので、細糸仕様でも抜群な使い良さを感じられます。
ファゾム2リールに装着されているハンドルは、古くトローリングリールとして世界一時代を刻み続けている《インターナショナルモデル》のPENN社カスタムパーツとして信頼されてきたスタイルをそっくり譲り受けたハンドル周りになっています。
握りやすいグリップに合わせ、支点をセンターではなく7:3位置で付け、更に巻き上げるチカラが入りやすい様にハンドルシャフトから外に握りが逃げる様な流れ位置をキープしてくれています。
数年前までは世界特許でPENN社がこのハンドル形状を独占していましたが、さて今はどうでしょうか。
その辺りの細かな法的規定は調べていませんが、《Tバーハンドル》の素晴らしさをそのままにして使える嬉しさもこの《ファゾム2》には仕組まれています。
今回は、私が《ファゾム2シリーズ》をご紹介いたしました。低価格で質度も高く丈夫で使いやすい。ジギングの青物ゲームでベイトゲームのスタートとしてぜひご利用いただければ、幸いです。
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